高木さん「うん。西片とお幸せに、だって」西片「っ……からかわれても、困るよ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/25(日) 02:18:55.08 ID:5WLZequMO
「オレが高木さんを待ちたかったから」

まるで子供みたいな言い分だ。もちろん彼女はそんなことを聞きたかったわけではないだろうがそれでもそれ以上追求はしなかった。

「ありがと、西片」

柔らかく微笑み、前屈みになって目と目を合わせてくる。丸い額にかかる髪を耳にかけるとまるで歳上の女性のようでドギマギした。

「待っててくれて、嬉しかった」
「それは、どうして……?」

意趣返しというわけではないが、訊ねると。

「振るってことは人を傷つけるから」
「え?」
「悪いことをした時は、落ち込むでしょ」

要するに高木さんは罪悪感に苛まれているらしく、それはつまり告白の相手を振ったからに他ならず。その事実にオレは、どうして。

「……はあ」

人の不幸に寄り添えない自分に嫌悪が募る。


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