91: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:06:39.78 ID:c3b0uZJF0
鞠莉「彼方、あなた……リナがそのテンノウジ・璃奈さんとそっくりだって言ったわよね?」
彼方「うん。喋り方も、考えた方も……雰囲気とかもそっくりだなって……。あと、リナちゃんボードって口癖……璃奈ちゃんも同じことをよく言ってたんだ」
リナ『そうなの……?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「……うん。璃奈ちゃん、感情表現が苦手で無表情なのが悩みだったみたいなんだけど……愛ちゃんが、それを補うためのボードを作ってあげて……それに『璃奈ちゃんボード』って、名前が付いてたんだ……」
鞠莉「……こんな偶然、ありえるかしら? これってつまり──璃奈さんの“魂”がなんらかの理由でやぶれた世界に流れ着いて……わたしたちと、どうにかコンタクトを取ろうとした結果──リナというプログラムを作って、果南の図鑑に忍ばせた」
海未「……随分突飛な話ではありますが……一応、筋は通っていますね……」
海未さんは腕を組んで唸りだす。
確かに一個一個は突飛なことのはずなのに……何故かそれが繋がって行っている気がする……。
海未「リナのことは、ひとまずわかりました。ただ、少し話が戻るのですが……解せないことがあります」
穂乃果「解せないこと……?」
海未「愛は璃奈を失ったことで組織へ不満を持ち、それがきっかけで破壊活動を行い……結果、幹部称号を剥奪されたんですよね?」
彼方「う、うん……そうだけど……」
海未「なら何故、愛は未だにその組織に協力しているのですか?」
ことり「あ、確かに……」
海未さんの言うとおり、施設を破壊するくらい組織に反対していたなら、今協力しているのは少し違和感がある。
でも、その疑問に答えたのは、
リナ『それに関しては……愛さんは従わされてる可能性がある』 || ╹ᇫ╹ ||
リナちゃんだった。
海未「従わされている……? どういうことですか?」
リナ『愛さんは前に会ったとき、首にチョーカーをしてた』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「あ……確かに……」
なんか、癖みたいに首のチョーカーを指でいじっていた気がする。
言われて、海未さんが改めて表示されている画像を確認すると、
海未「……確かに着けていますね」
粗い画像ながらも、確かに首にチョーカーを着けているのがわかる。
リナ『あのチョーカーは発信機になってる。たぶん居場所を知らせるためのもの』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「……え?」
リナ『しかも……チョーカーの裏側はスタンガンみたいに、信号を送ると電撃が走るようになってた。近くで確認したから間違いない』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「そ、それじゃ……」
彼方「愛ちゃんは組織のために、首輪を着けられてるってこと……?」
リナ『その可能性は高い』 || ╹ᇫ╹ ||
海未「……なるほど」
海未さんはリナちゃんの言葉に頷く。
……だけど、
穂乃果「……私はそうは思わないかな」
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