侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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719: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:36:31.79 ID:5MWtUFJH0

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──愛さんと二人で、シミュレーションを始めて約数週間……。

睡眠以外ほぼ不休で進めていた検証の結果……。


璃奈「……あった……」


私たちは──探していたウルトラスペースの中心……即ち特異点の存在の予兆を、探り当てていた。


愛「問題は距離か……。……航行エネルギーが足りない……」

璃奈「……それも、どうにか出来るかもしれない」

愛「どういうこと?」

璃奈「エネルギーが中心に集まってるのは……中心に向かってエネルギーが引き寄せられてる……つまり、中心点には強い重力が存在してるから。だから、近くの世界の重力に捕まらなければ、基本的に中心点に向かって引き寄せられていくはず」

愛「なるほど……。向こうが引き寄せてくれるなら、推進にエネルギーを使い続ける必要がない……」

璃奈「私たちは何も特異点の中心に行こうとしてるわけじゃない。一定以上のエネルギーさえあれば──コスモッグがエネルギーを吸収する性質を利用して、回収出来るかもしれない」

愛「回収したら、行きで使わなかった分の推進力を使って、重力圏から脱出する……」

璃奈「そういうこと」

愛「これなら……行けそう……! 他の世界を犠牲にしなくても、世界が救える……!!」

璃奈「うん。今すぐ、この結果を上に報告しよう」

愛「……だね!」


私たちは、やっと希望を見出した……。ただ……現実は無情だった。





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政府役人「……却下だ」

愛「なんで……!?」

政府役人「それはあくまでもシミュレーションによって得られた仮説なんだろう?」

璃奈「だけど、理屈は筋が通ってる。十中八九エネルギーが集中するポイントがあると思われる」 || ╹ᇫ╹ ||

政府役人「だが100%ではない」

愛「そりゃ……そうだけど……」

政府役人「君たちのその理論だと……推進エネルギーに使うコスモッグと、エネルギーの回収に使うコスモッグが必要ということだろう?」

璃奈「……確かに必要」 || ╹ᇫ╹ ||

政府役人「それによってコスモッグを失わないと保証できるのか?」

璃奈「……そればっかりはやってみないとわからない」 || ╹ _ ╹ ||

政府役人「もし失敗して2匹ともコスモッグを失った場合……我々は確実に滅亡する」

愛「それは……」

政府役人「……推論の段階で、貴重なコスモッグを2匹とも向かわせるわけにはいかない」


確かに現状では理屈上あると考えられるだけで、観測すら出来ていない。

政府側の主張では、そんな見切り発車で、全ての希望であるコスモッグを2匹とも使わせるわけにはいかない……ということらしかった。



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