718: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:35:35.99 ID:5MWtUFJH0
愛「……まーね」
果林「上の人と揉めてるの……?」
愛「……」
急な辞令だし……私たちのことは最近何かと噂になっている。果林さんも何かしら、察しているんだと思う。
愛さんは果林さんの言葉を受けて、気まずそうに頭を掻く。
愛「……大丈夫、ちゃんとチャンスは貰ったから」
果林「チャンス……?」
愛「世界……救える理論、ちゃんと見つけてみせるからさ」
璃奈「……私たち頑張る! 璃奈ちゃんボード「ファイト、オー!」」 || > ◡ < ||
果林さんは心配そうにしているけど……私たちにはまだ、やれることがあるはず。
現状の方針を覆すためにも……私たちはとにかく調査を続けることにした。
📶 📶 📶
愛「……つってもなぁ……。……他の方法かぁ……」
愛さんが頭を抱える。
璃奈「……何か方法はきっとあるはずだから……」
愛「……うん。……ってか、りなりーさっきから何してるの?」
さっきから私が弄っている端末を、後ろから覗き込んでくる。
璃奈「……ウルトラスペース内のエネルギー流動シミュレーション」
愛「……流動シミュレーション……?」
璃奈「……エネルギーには偏差がある。それは常に空間そのものが運動している証拠。……一生空間が運動し続けるんだとしたら……」
愛「ウルトラスペースは……ある基点を中心に回転してる……?」
璃奈「うん。その可能性が高い」
ある一方向に進み続ければいつかはエネルギーが尽きてしまう。
なら、可能性としては円運動をしていると考える方が論理的だ。
璃奈「そして、その中心点には……エネルギーが集中してるはず。……そこを見つけ出して、エネルギーを抽出する方法が見つかれば……もしかしたら……」
私はより大きなエネルギーが存在する場所を、今持っているエネルギーの流動情報からシミュレーションで導き出そうとしていた。
愛「……りなりー、シミュレーション手伝う。データ回して」
璃奈「うん、お願い」
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