604: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/04(水) 13:25:54.25 ID:2N444K9g0
辛うじて、歩夢の意識はあった──が、
「フェロ…」
動けなくなった歩夢の前で、フェローチェが脚を振り上げる。
ライボルトは──
「ライ、ボッ…」
先ほどの攻撃によって、猛スピードで転んだことで、すぐに起き上がれるような状態じゃなかった。
ライボルトはもう──歩夢を守れない。
マホイップも全身のクリームが飛び散っていて、すぐに戦える状態じゃない。
「フェロ──」
侑「歩夢ーーーーーーッ!!!! 逃げてぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」
フェローチェの脚が振り下ろされ──そうになって……フェローチェの脚が──止まった。
侑「……え……」
リナ『………………!?』 || ? ᆷ ! ||
果林「……う、そ……」
フェローチェの軸足に──
「──シャーーーボ」
歩夢の上着の袖から顔を出した──サスケが、噛み付いていた。
歩夢「……サスケ……おりこうだね……」
「シャーーーボッ」
「フェロ……」
ライボルトの電撃を受けていたこともあり……防御力が極端に低いフェローチェは──最後はアーボのサスケの“どく”により……力尽きて崩れ落ちた。
一瞬、呆然としてしまったけど──すぐに我に返って、また駆け出す。
侑「……歩夢っ……!!」
歩夢「……ゆう……ちゃん……」
ボロボロの歩夢を抱き起こす。
侑「歩夢、大丈夫……!?」
歩夢「……ゆう、ちゃん……わたしたちの……勝ち……だよ……」
侑「そんなことどうでもいい……!! 歩夢……!!」
歩夢「どうでも……よく、ないよ……。……ちょっと痛いけど……大丈夫……」
怪我をしているのは間違いないけど……意識もちゃんとある。
侑「……すぐに治療してあげるから……もう少しだけ我慢してね……」
歩夢「……ぅん」
歩夢を抱き上げようとした、そのとき、
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