417: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:12:11.89 ID:loIPccok0
姫乃「くっ……! “ラスターカノン”!!」
彼方「ムシャーナ! “ひかりのかべ”!!」
「──ムシャァ〜」
立て続けに飛んでくる集束された光線を、繰り出したムシャーナが“ひかりのかべ”で防ぐけど──消しきれずに光線が屈折し、彼方ちゃんたちの足元に着弾して、爆発する。
彼方「わわっ!?」
エマ「きゃぁっ!?」
彼方「か、カビゴン!!」
「カビッ!!」
爆風に吹っ飛ばされるわたしたちを、カビゴンが先回りしてお腹で受け止める。
彼方「やっぱ、向こうはウルトラビーストなだけあって……簡単には防ぎきれないな〜……。エマちゃん、無事〜?」
エマ「へ、平気だけど……。……彼方ちゃん、わたしのことはいいから……!」
彼方「それはダメ〜。今はエマちゃんの身の安全が最優先〜!」
すぐさまカビゴンのふかふかのお腹から飛び降り、再びエマちゃんの手を引いて走り出す。
彼方「エマちゃんは戦闘のために来たんじゃないんだから、無理な戦闘は絶対にダメ〜!」
エマ「彼方ちゃん……」
出来ることなら、早く姫乃ちゃんを倒して侑ちゃんたちの加勢に戻りたいけど……エマちゃんを守りつつ、ウルトラビーストの猛攻を掻い潜って戦うのはちょっと厳しい。
姫乃「“エアスラッシュ”!!」
「────」
彼方「“サイコキネシス”!!」
「ムシャァ〜〜」
ムシャーナのサイコパワーで防ごうとするも、軌道を少し逸らすのが限界で──彼方ちゃんたちからちょっと離れたところを空気の刃が地面を撫で、大きく抉り取る。
彼方「や、やば〜……! 当たったら、彼方ちゃんぶつ切りにされちゃうよ〜……!」
いくら防御が得意な彼方ちゃんでも、あの威力はまともに受けたらやばすぎるし、防御に集中出来ない状況じゃ受けきるのも難しい。
ただ、幸いここは峡谷……走っていたら、すぐに岩壁に挟まれた細い道が見えてくる。
彼方「とりあえず、こっち……!」
エマ「う、うん……!」
彼方ちゃんたちは、細い通路へと逃げ込む。
姫乃「ちょこまかと……!」
峡谷に出来た天然の細道は、9m以上あるテッカグヤの巨体では入り込むことは出来ないような狭さだけど、
姫乃「テッカグヤ!!」
「────」
テッカグヤはそんなことおかまいなしに、両手のバーナーによる逆噴射で加速し、無理やり岩壁を破壊しながら、彼方ちゃんたちを追いかけてくる。
彼方「ご、強引〜!!」
姫乃「“いわなだれ”!!」
「────」
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