侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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363: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/27(火) 11:56:13.97 ID:0yMsBTVK0

かすみ「穴…………穴……? ……あっ! ウルトラホールだ!! ウルトラビーストがこっちに来たり、還ったりするときに空くやつ!」

リナ『かすみちゃん、正解!』 || > ◡ < ||

善子「……そういえば、そもそもどうしてウルトラビーストはウルトラホールから出現するの?」

リナ『ウルトラビーストは体に多くのエネルギーを溜め込む性質があって、その強いエネルギーでウルトラスペースと世界の境界面に穴を空けて侵入してくるんだよ』 || ╹ᇫ╹ ||

善子「なんでそこまでして私たちの世界に来るのかしら……?」

リナ『それは正直迷い込んでるだけかな……野生のポケモンがたまに街に迷い込んでくるのと同レベルの話』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

善子「はた迷惑な野生ポケモンね……」

鞠莉「つまり……ウルトラビーストがNeedle──この世界に穴を空ける針の役割を担っている。もし、それの数を意図的に増やせるとしたら……」

侑「……そうか……! だから、歩夢を連れ去ったんだ……!」

彼方「そっか……歩夢ちゃんの力でウルトラビーストをたくさん捕まえて〜……」

侑「私たちの世界に一斉に送り込むことで……私たちの世界を穴だらけにして、世界からエネルギーを流出させる……!」

海未「やっと真相が見えてきましたね……」


海未さんの言うとおり、果林さんたちが何をしようとしているのかが、やっと理解出来るようになってきた。


海未「……ただ、わかったところで、彼女たちのもとに辿り着けなければ意味がありません……リナ」

リナ『なに?』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「ウルトラスペースとやらを航行するには、ウルトラスペースシップというものがないといけないんですよね?」

リナ『うん。ウルトラスペースは強いエネルギーに満ちてるから、生身で長時間いるとかなり危険。ウルトラスペースシップみたいなエネルギーを遮断できる乗り物に乗るか……あとはウルトラビーストみたいな強いエネルギーを持ってるポケモンで中和しないといけない』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「彼方、ウルトラビーストを借りるというのは……」

彼方「う、うーん……彼方ちゃんは国際警察に保護されてるだけで、職員ってわけじゃないから……そういうのは難しいかも……」

鞠莉「そもそも、こんな事態になるまで存在を隠していたくらいなんだから……よっぽど知られたくないんだと思うし、国際警察からウルトラビーストを借りるって言うのは現実的じゃないと思うわ……」

彼方「……こんなことなら、アクジキングを引き渡さなければよかったよぉ……」

海未「そうなると……やはり、ウルトラスペースシップを作るしかないようですね……。リナ、作ることは出来ませんか……?」

リナ『作り方は教えられるけど、この世界の今の技術レベルだと、数年は掛かるよ』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「…………そんな猶予はない……」

かすみ「え、まさか……ここまで来て手詰まりですか……!? リナ子の記憶が戻れば、全部解決すると思ったのに……」

リナ『うぅん、まだ方法はあるよ』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「……本当ですか……? でも、ウルトラスペースにいる果林たちを追いかけるには、ウルトラスペースシップしか……」

リナ『そうじゃなくて……果林さんたちはウルトラスペースにはいないはずだよ』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「……はい?」


海未さんがリナちゃんの言葉にポカンとした表情になった。


侑「でも、果林さんたちはウルトラスペースシップで航行してるんじゃないの……? そのために、コスモッグからエネルギーを集めてたって……」

リナ『移動はウルトラスペースシップだと思う。だけど、ウルトラスペースに長期間滞在するのはリスクがとてつもなく大きい。だから、普通はどこか小さな世界でいいからウルトラスペースの影響が少ない場所に降りて、そこを拠点にする』 || ╹ᇫ╹ ||

かすみ「あ、そっかぁ! ウルトラスペースにいないなら、かすみんたちもウルトラスペースに行く必要ないじゃん!」

善子「……そんなわけないでしょ」

かすみ「はぇ?」

善子「仮にウルトラスペースにいないとしても、ウルトラスペースを経由しないと、果林たちが拠点にしてる世界にもいけないでしょ……」

かすみ「……はっ!」

彼方「せめて、ウルトラスペースを経由しないで、果林ちゃんたちがいる世界に移動が出来れば〜……」

リナ『出来るよ?』 || ╹ᇫ╹ ||



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