364: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/27(火) 11:57:22.54 ID:0yMsBTVK0
── 一瞬、場が静まり返る。
海未「ほ、本当ですか……!?」
善子「でもどうやってそんなこと……!?」
リナ『直通のゲートを繋げればいいだけだよ』 || ╹ᇫ╹ ||
リナちゃんはあっけらかんと言う。
善子「それが出来れば苦労は……」
リナ『そもそも、ウルトラスペースって言うのは、私たちの世界よりも高次元に存在する亜空間のこと』 || ╹ᇫ╹ ||
鞠莉「……Hm?」
リナ『時間や空間がねじれ曲がってて……ウルトラスペースシップがないと人や普通のポケモンは留まることすら出来ないけど……。逆を言えば、時間や空間を制御出来れば出入口を強引に繋げることだって出来るはずでしょ?』 || ╹ ◡ ╹ ||
時間や空間……? どこかで聞いたような……?
侑「……あ」
鞠莉「ディアルガと……パルキア……」
リナ『そういうこと。しかも私たちは、ウルトラスペースにアクセスしやすい場所も知ってる!』 || > ◡ < ||
果南「……! そっか、やぶれた世界……!」
リナ『ディアルガ、パルキア、ギラティナの3匹を持ってるんだから、直通のホールを繋げることは可能なはずだよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
善子「ま、マジで……?」
リナ『マジマジ』 || > ◡ < ||
鞠莉「でも、繋ぐ方法はあっても、果林たちの居場所がわからないとたどり着けないんじゃない……? まさか虱潰しにあちこちの世界に行くわけにもいかないでしょうし……」
リナ『向こうに歩夢さんとしずくちゃん……それに千歌さんもいるでしょ』 || ╹ ◡ ╹ ||
海未「はい……そもそも、彼女たちを助けに行くという話なので……」
リナ『あの3人はポケモン図鑑を持ってる。ディアルガ、パルキア、ギラティナの力を借りれば、図鑑の持ってる固有シグナルを探知することも出来るはずだよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
善子「マジで……?」
リナ『マジマジ』 || > ◡ < ||
鞠莉「……ウルトラスペース内でも電波は感知出来るの……?」
リナ『もちろん、とんでもなく減衰するから、ウルトラスペース内を検索しても意味ないけど……3匹の力を借りて、いろんな世界にアクセスしながら歩夢さんたちの図鑑の反応があるかを調べればそんなに時間は掛からないはずだよ。そうでなくても、果林さんたちのシップにはコスモッグを探索するためのセンサーが詰まれてるから、それを逆探知すれば居場所を把握するのは容易。そのための探索プログラムは私ならすぐにでも作れるし』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「じゃあ……!」
「ブイブイ♪」
かすみ「かすみんたち……しず子や歩夢先輩たちのことを助けに行けるんだね!」
リナ『うん!』 || > ◡ < ||
やっと現実的に歩夢たちを助けに行く方法がわかった……!
海未「リナ、そのプログラムで探すのにはどれくらいの時間を要しますか。加えてゲートを直通させるということについても」
リナ『こっちで演算をするから……探索は長くても2日で終わらせる。ゲート直通はミスしたら生死に直結することだから慎重にやるとして……それでも1週間もあればどうにか出来る』 || ╹ ◡ ╹ ||
海未「わかりました。必要なものはこちらで全て用意します。言ってくださればすぐに手配しますので……!」
リナ『助かる』 || > ◡ < ||
海未「皆さん、他に何か話したいことはありますか? なければ、実際に千歌及び歩夢、しずく……そして、せつ菜を奪還するための人員の調整を今から始めます……!」
果南「話すことはもうないでしょ。あとは、やるべきことをやるだけだよ」
海未「そうですね……! では、私は早速調整に取り掛からなければいけないので、失礼します……!」
そう言って、海未さんは珍しく慌ただしい様子で、会議室から出ていった。
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