侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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360: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/27(火) 11:51:46.11 ID:0yMsBTVK0

つまり、まとめると……璃奈さんは愛ちゃんを助けるために、ウルトラスペース内でバラバラになって……バラバラになった璃奈さんの思念が──やぶれた世界のピンクダイヤモンドにたどり着き……そこに居合わせた果南さんのポケモン図鑑に自分の一部を侵入させた……ということらしい。

そして、その後……鞠莉さんのポリゴンZのバグ取りをして、自分の存在を気付かせ、図鑑に組み込んでもらい……いつか自分の完全な記憶が宿っているピンクダイヤモンドにたどり着いてくれるように、わざと不自然な状態の記憶を持った“リナちゃん”という存在を作りだした……。


海未「……にわかには信じがたい話ですね」

リナ『それには私も同意する。情報レベルでバラバラになった存在が一ヶ所に集まれるとは思えない。……だけど』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「だけど……?」

リナ『愛さん風に言うなら……私の情報全てが、みんなにまた会いたいって思っていたから、あそこにたどり着けたんだと思ってる』 || ╹ ◡ ╹ ||

彼方「……ふふ、確かに愛ちゃんが言いそうだね」

かすみ「あ、かすみんそういうのなんて言うのか知ってるよ!」

リナ『なんて言うの?』 || ╹ᇫ╹ ||

かすみ「想いが起こした奇跡って言うんだよ!」

リナ『想いが起こした奇跡……うん、そうかも』 || ╹ ◡ ╹ ||


リナちゃんはかすみちゃんの言葉に頷く。


海未「……リナ、貴方がどういう存在かは理解しました。……その上で、以前所属していた組織について……私たちに教えてくれますか……?」

リナ『もちろん。そのために、私はここにいるんだもん』 || ╹ ◡ ╹ ||

善子「あーちょっといい?」

リナ『何?』 || ? _ ? ||

善子「璃奈はその……亡くなるそのときまで、その組織とやらに属してたのよね? それなのに、私たちに情報を提供するのは裏切り……みたいにならない?」

リナ『確かにそうだけど……私と愛さんは組織のやり方にあまり賛成してなかった。やろうとしてることが強引すぎたから』 || ╹ᇫ╹ ||

海未「それは……以前彼方も言っていたように、他の世界を滅ぼそうとしている……という話ですか?」

リナ『うん。私たちはその方針にはずっと同意しかねていた。だから、他の方法を模索するためにウルトラスペースを調査していたんだけど……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「その最中、璃奈さんは事故に遭って亡くなってしまった……」

リナ『そういうこと。だから、ここで組織について情報提供することは、結果として私の目的とも一致する』 || ╹ᇫ╹ ||

かすみ「じゃあじゃあ、リナ子は全面的にかすみんたちの味方ってことでいいんだね!」

リナ『もちろん!』 ||,,> ◡ <,,||


私はそれを聞いて、正直ホッとしていた。

もしオリジナルの璃奈さんが、果林さんたちのいる組織側であったなら、私たちへの協力も情報提供もしてくれなかった可能性があったし……。

なにより……リナちゃんと敵同士になんて、なりたくなかったから……。


鞠莉「果林たちの組織が他世界を滅ぼそうとしていたのって……確か、自分たちの世界の再興のためって話だったわよね?」

リナ『うん、あってる』 || ╹ ◡ ╹ ||

鞠莉「なら、聞きたいんだけど……どうして、あなたたちの世界は滅びかけてるの……? 住む場所がほとんど残ってないって話だったけど……」

リナ『それは簡単。あの世界がエネルギーを保持する力を失いつつあるから』 || ╹ᇫ╹ ||

善子「エネルギーを保持する力……? 世界の持ってるエネルギーが減るってこと……? エントロピーの話……?」

かすみ「えん……とろ……? え……侑先輩、わかりますか……?」

侑「えっと……よくわかんないけど……とりあえず、聞いてみよう」


たぶん、科学者の領分だから口を挟んでもややこしくなりそうだし……。



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