353: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/27(火) 11:45:11.81 ID:0yMsBTVK0
ルビィ「えっと……すごく純度の高いプラチナみたいなものみたいです」
鞠莉「恐らく、ディアルガやパルキアの持っている珠とよく似たものだと思う。図鑑で調べたらこのギラティナの特性も“テレパシー”だったから、これがあれば、ある程度意思疎通が出来ると思うわ」
海未「なるほど……」
鞠莉「もちろん、使うには心身に負担がかかると思うから……ギラティナへの指示はわたしが出すわ。あくまでピンクダイヤの場所まで連れて行ってくれるようにお願いするだけだから、そんなに大変じゃないだろうけどね」
果南「最悪私も代われるし、その辺はどうにかなりそうだね」
海未「わかりました。では、そのようにお願いします。他に何かある方はいますか?」
彼方「そうだ〜! 大事なことがあったんだった〜!」
彼方さんがそう言いながら手を上げる。
彼方「やぶれた世界にウルトラビーストが出現したんだよ〜!」
海未「……確かに、帰還後の簡易報告でもそう言っていましたね」
かすみ「さすがのかすみんも、アクジキングが突然飛び出してきたときはビビりましたよ……」
彼方「捕まえたアクジキングは、国際警察の方に送ったけど……裏世界にまで来るとは思わなかったよ……」
鞠莉「……ただ逆を言うなら、それはピンクダイヤモンドにリナの“魂”がある説を強めてくれるわ」
侑「どういうことですか……?」
鞠莉「前に彼方が言っていたことによれば……リナのオリジナルの──璃奈さんはウルトラスペースの調査中に亡くなったんでしょ?」
彼方「うん。ウルトラスペースにいる最中にシップの事故でって、聞いて……あ、そっか」
そこまで言って彼方さんは自分で気付いたようだ。
鞠莉「そういうこと。もし、璃奈さんがウルトラスペースで消息を絶って、やぶれた世界で精神が見つかったんだとしたら……この2つの空間が完全に行き来が出来ないとなると、そもそもの話が成立しなくなっちゃうもの」
リナ『一応ウルトラスペースから、ここの表の世界を経由して、やぶれた世界に流れ着いたって説も0じゃないけどね』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
鞠莉「まあ、どちらにしろ……明日、実際にリナと行ってみれば全部わかることよ」
海未「そうですね……。ただ、ウルトラビーストの襲撃があり得ることは、十分に警戒してください」
彼方「らじゃー!」
海未「他に何か話がある方はいますか?」
海未さんが見回しながら訊ねる。
海未「なさそうですね。……それでは、本日は一旦解散とします。あと、今回の作戦中はこちらを仮本部としていますので、こちらにはリーグの人間を配置しておきます。何かあったら、こちらまでお願いします。それでは皆さん、重ねてになりますが……作戦ご苦労様でした」
海未さんがそう締めくくり、『マナフィ捜索』、『やぶれた世界調査』の両作戦は解散となったのだった。
🎹 🎹 🎹
──翌日。
鞠莉「それじゃ、始めるわよ。ギラティナ、出てきて」
「──ギシャラ」
幽霊船を訪れた私たちは、
「フィ〜♪」
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