307: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:53:40.77 ID:PfMOWZim0
侑「はぁ……はぁ……」
リナ『侑さん、平気!?』 || ? ᆷ ! ||
侑「うん……どうにか……」
やっと目も慣れてきて、視界が戻ってくる。
顔を上げると──“ドラゴンアロー”の直撃を受けて気絶し、ぷかぷかと浮いている2匹のフィオネ。黒い氷の中で動けなくなった3匹目のフィオネと──部屋の奥でぽわぁっとした光を放つマナフィの姿が見えた。
リナ『侑さん!? あれ、“ほたるび”!? マナフィが攻撃の準備してる!?』 || ? ᆷ ! ||
“ほたるび”は自身の特攻を一気に上昇させる技だ。
「マーーナーー──」
マナフィが口から水流を吐き出そうとした瞬間──
「──フィオ〜」
マナフィの背後に──私のフィオネが、水の中から現れた。
「フィ!?」
侑「“うずしお”!!」
「フィオ〜!!」
フィオネがマナフィの立っている水面に“うずしお”を発生させて、マナフィの動きを拘束した。
「フィ、フィーーー!!!?」
“うずしお”中でくるくる回りながら、マナフィが鳴き声をあげる。
侑「はぁ……どうにか、捕まえた……」
思わず安堵の息が漏れた。
リナ『今のってもしかして……』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「うん。フィオネは最初から“とける”で水の中に身を隠しながら、少しずつマナフィの背後に近付いてたんだよ……」
「フィオ〜♪」
そして、背後から“うずしお”でバインド。
どうにかうまく行ってよかった……。
「フィーーー!!!?」
私は依然“うずしお”の中で目を回しながら回転しているマナフィのもとに歩み寄る。
「フィーーーッ!!!! フィーーーッ!!!」
私の気配を感じたのか──マナフィは周囲に向かって、デタラメに“みずでっぽう”を発射し始める。
侑「わわっ!?」
「フィーーーーッ!!! フィーーーーッ!!!」
どうにか、身を屈めて、水流を避けながら前に進むけど……。
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