277: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:22:53.20 ID:PfMOWZim0
ヨハネ博士が溜め息を吐く。
果南「潮流から、大雑把なマナフィの場所はわかってるから、そこまで移動するって感じかな。場所と方角は私が指示するから」
曜「了解であります!」
善子「最初からそう言ってよ……。……その良い感じの場所までってどれくらいかかるの?」
果南「スムーズに行って、15時間くらいかな?」
侑「じ、15時間!?」
善子「まあ、そうなるわよね……。これだから、海上移動は好きじゃないのよ……」
曜「海路は陸路に比べると、時間が掛かるからね〜」
善子「となると……到着は朝方かしらね……。いっそ飛んでいかない……?」
曜「ダメダメ。ポケモンがバテたら海に落ちちゃうし、沖では何か起こっても逃げ場がないんだから……ポケモンの体力は温存しておくべきだよ」
善子「言ってみただけよ……。……とりあえず、睡眠は交替で取るとして……。……戦力の確認を先にしておいた方がいいかしらね」
侑「戦力の確認……ですか……?」
善子「海上や海中で戦えるポケモンは限られるからね……。今持ってる手持ちを全員が把握しておくのは重要なのよ」
侑「なるほど……」
確かに、沖に出たら何かあっても外から助けに来てくれる人なんていないし……ここにいる4人のトレーナーとポケモンたちでどうにかしなくちゃいけないんだ……。
準備が大掛かりだと思ったけど、確かにそれくらい慎重になって当然なのかもしれない。
善子「まず私は、海中戦はゲッコウガとブルンゲルくらいね。海上戦なら、ドンカラスもムウマージもユキメノコもシャンデラも飛べるから」
曜「アブソルは置いてきたんだ?」
善子「まあね。あの子は泳げないし、飛べないし……シャンデラと迷ったんだけど、海上でも火が使えると何かと便利だからね。そういうあんたは誰置いてきたの? カイリキー?」
曜「うん。私が持ってるのは、今乗ってるホエルオーと、カメックス、ラプラス、タマンタ、ダダリン、ヨルノズクだよ。果南ちゃんは?」
果南「私はラグラージ、ニョロボン、ギャラドス、キングドラ、ランターン、スワンナかな」
善子「さすがに、そこ二人は水中戦力が厚いわね。侑は……」
侑「え、えっと……私が持ってるみずポケモンだとフィオネくらいしか……あ、でもドラパルトなら、水中でも泳げると思います!」
リナ『他はイーブイ、ウォーグル、ライボルト、ニャスパーだもんね』 || ╹ᇫ╹ ||
善子「わかった。……あ、そうそう、イーブイにも専用のダイビング機材をマリーが用意してくれたから一緒に潜れると思うわ。イーブイ自身の技にも耐えられる特別製らしいわよ。あとで渡すわね」
侑「あ、ありがとうございます……! よかったね、イーブイ」
「ブイ♪」
イーブイをボールに戻すかどうか迷っていたから、一緒に潜れるなら助かるかも……。
大人しくボールに入ってくれる気がしないし……。
果南「食糧に関しては曜ちゃんに管理をお願いしてるよ。まあ、1週間とか航海するわけじゃないから、大丈夫だと思うけどね」
曜「水も十分持ってきたけど……最悪、善子ちゃんのシャンデラの火があれば海水から作れるし、そこまで心配する必要はないかな」
善子「善子じゃなくてヨハネよ! ま、概ねの確認事項はこんなもんかしらね……。何かあったら各自遠慮なく言うように」
侑「わ、わかりました!」
善子「そんじゃ……私は寝るから……」
果南「まだ、日も結構高いよ?」
善子「私は夜行性なの……私の手持ちは夜に強いポケモンも多いし、日中は任せた」
そう言いながら、ヨハネ博士はせっせと寝袋を取り出して、
善子「そんじゃおやすみ……」
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