278: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:23:37.35 ID:PfMOWZim0
ホエルオーの上で睡眠に入ってしまった。
侑「……ヨハネ博士って、意外とマイペースなんですね……?」
正直、そういうイメージはなかったんだけど……。
曜「旅してるときは、割とこんな感じだったよ。……って言っても、旅してたのも結構前だから、私も見てて懐かしいな〜って思ってるけど」
果南「マイペースというよりは合理的なんだと思うよ。実際、夜には誰かが起きてなきゃいけないわけだし、こういうときに臨機応変に休息を取れるのはスキルだからさ」
曜「善子ちゃんの場合は、本当にただ夜型なだけな気もするけどね」
善子「だから、善子言うな!!」
曜「うわ!? 寝るなら突っ込みしてないで寝てなよ……」
曜さんが肩を竦めながら言う。
侑「……となると、もう一人今のうちに寝ておいた方がいいんですか?」
曜「あーうん、確かにその方がいいかな。善……ヨハネちゃん一人でもどうにかなるだろうけど、二人いるに越したことはないだろうし」
果南「私はパス……夜は起きてる自信ない……」
曜「あはは……果南ちゃんは超が付くほどの朝型だもんね」
果南「じゃあ、曜が寝る?」
曜「その方がいいならそうするよ。でも、ホエルオーも久しぶりの航海だから、勘を取り戻すまでは起きてないとだけど」
侑「それなら、私が先に休んで、夜はヨハネ博士と一緒に起きてますよ」
曜「大丈夫? 海上で寝るの、慣れてないだろうから、無理はしなくてもいいよ?」
侑「いえ! いつでも休息が取れるようにするのもトレーナーとしてのスキルなんですよね? だったら、私も出来るようにならないと……!」
いつか出来ればいいじゃなくて、今出来るようになるべきだ。
身に付けておけば、今後そのスキルがいつ役立つかわからないし。
果南「ふふ♪ 向上心があるのは侑ちゃんのいいところだね♪ わかった。それじゃ、先に休んでくれるかな」
侑「はい! イーブイ、寝るよ!」
「ブイ!!」
リナ『寝るのに、気合いたっぷり……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
果南「リナちゃんはどうする?」
リナ『私のバッテリーは充電なしで1週間は持つから、スリープはしなくても大丈夫。仮に休むとしても、ソーラー発電だから、日中は活動してるつもり』 || ╹ᇫ╹ ||
果南「そっか。じゃあ、何かあったときは報せてね」
リナ『任せて!』 || > ◡ < ||
リナちゃんと果南さんのやりとりを聞きながら、私もヨハネ博士の横に寝袋を用意して潜り込む。
侑「それじゃ、イーブイ。夜まで、寝るからね」
「ブイ」
侑「……おやすみなさい」
「ブイ…」
私は波に揺られながら──もふもふのイーブイを抱きしめて、目を瞑るのだった。
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