21: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 17:56:18.01 ID:eLOLjL7n0
果林「……貴方にとって、私はもう……ただのモデルの人なのね……」
彼方「え……?」
千歌「あ、あの! それよりも、ここは危ないので、避難を──」
果林「ふふ、それって────ここにウルトラビーストがいるからかしら?」
千歌「っ!?」
その言葉を聞いた瞬間、
穂乃果「──ピカチュウ!!」
「──ピッカッ!!!!」
いつの間にかボールから出されていた穂乃果さんのピカチュウが、果林さんの首元に尻尾を向けていた。
一瞬で電撃による攻撃が届く間合いだ。
果林「……あら怖い」
穂乃果「あなた……何者なのかな?」
千歌「二人とも……下がって。ネッコアラ」
「──コァ」
彼方「う、うん……」
遥「は、はい……」
私もネッコアラをボールから出しながら、彼方さんと遥ちゃんを庇うようにして、後ろに下がらせる。
果林「そんな怯えた顔しないでよ──彼方。遥ちゃんも」
遥「……!?」
彼方「え……な、なんで私たちの名前……」
果林「やっぱり……本当に忘れちゃったのね……」
彼方「え……」
果林さんはそう言いながら一瞬──酷く悲しそうな顔をした。
果林「……でも、大丈夫──きっと嫌でも思い出すから……」
果林さんが──腰に手を伸ばした。
穂乃果「“10まん──」
「──ダメダメ、穂乃果はこっち♪」
「リシャンッ」
穂乃果「え!?」
目の前に、急に金髪の女の子が出現し──穂乃果さんの腕を取ると、瞬く間に姿が掻き消える。
──穂乃果さんもろとも。
千歌「穂乃果さ……!?」
果林「よそ見してる場合かしら?」
千歌「っ!? “まもる”!!」
「──フェロッ!!!!!」
「コァァッ!!!!」
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