55: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:38:20.85 ID:ut4Hw6Jr0
「川島瑞樹さんの所属は弊プロダクションです。そして、俺は彼女のプロデューサーを務めています」
「ホントに?」
56: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:38:51.95 ID:ut4Hw6Jr0
「そこで、職場体験を提案します」
誠意を見せる必要がある。
57: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:39:27.78 ID:ut4Hw6Jr0
「驚いたことに明日なのよ。あははっ、今日はこの後、一杯ひっかけて、明日は何も気にせずお昼くらいまで寝ていようと思っていたのに……」
片桐早苗は「困ったわね」と呟く。
58: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:40:04.05 ID:ut4Hw6Jr0
「それで、スカウトしちゃったんだ?トレーナーの麗ちゃんと何を話しているのかと思ったわ」
翌朝、事務所で川島瑞樹に昨日の話をした。
59: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:40:33.99 ID:ut4Hw6Jr0
「わかったわ。片桐早苗さん、話を聞いていたらとても楽しそうな子だし、同い年だし、それに、フフフッ、お酒もいける口みたいね」
やはり同年代で、しかも酒好きと嗜好があう仲間が増えるかも知れないというのは心強いのだろう。
60: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:41:03.49 ID:ut4Hw6Jr0
「プロデューサーさん、片桐早苗さんがお見えですよ」
千川ちひろから声がかかる。
61: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:41:35.40 ID:ut4Hw6Jr0
「こっちこそよろしくね!」
目を輝かせている片桐早苗の様子から、まずは心理的なわだかまりが無くなっていることがわかる。
62: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:42:13.46 ID:ut4Hw6Jr0
彼女の明るさ、気風の良さ、愛嬌が様々な人たちと話すたびに見えてきて、まわりのメンバーもそんな彼女につられて笑顔になっていた。
やはり片桐早苗はアイドルに向いている。
63: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:42:45.42 ID:ut4Hw6Jr0
「でも、今日スーツなのよね。もっとカジュアルな格好にしておけばよかったかしら?」
「そういうことなら!今日たまたま予備を持ってきていた私のレッスンウェアをお貸ししますよ!はっ、これはもしやサイキック予知だったのでは?」
64: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:43:24.91 ID:ut4Hw6Jr0
「ふえー……きつかったわー……」
ダンスレッスンの体験が終わった後、片桐早苗は完全にへばっていた。
「こういう時はキンッキンに冷えたビールが飲みたいわー……。プロデューサー君、ちょっと買ってきて?」
65: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:44:01.40 ID:ut4Hw6Jr0
川島瑞樹のレッスンが終了してしばらく経っている。
そろそろこちらに来る時間だ。
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