66: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:44:31.47 ID:ut4Hw6Jr0
「何を言ってるんですかあなたは」
「フフッ……だって、ちょっと聞こえてたのよ。片桐さんの声。それに片桐さんの気持ち、わかるわ。はじめまして。川島瑞樹よ」
67: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:45:14.39 ID:ut4Hw6Jr0
「あら、その様子だともう決めちゃってる?」
「片桐さん。アイドルになっていただけるんですね?」
68: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:45:45.95 ID:ut4Hw6Jr0
とは言え、片桐早苗の決意を最後にひと押ししたのは、紛れもなく川島瑞樹の一言だったのだろう。
「……では片桐さん。次は退職までのスケジュールを教えてくださいね。公務員なんですからそこはしっかりしてください」
69: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:46:29.48 ID:ut4Hw6Jr0
― 第二章「片桐早苗」 了 ―
70: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 22:47:31.86 ID:ut4Hw6Jr0
今日はここまで。続きは明日27日の夕方に投下します。
明日の投下で完結します。
71:名無しNIPPER[saga sage]
2022/11/26(土) 23:45:42.05 ID:Wb6XSBEDO
?「ビール?!キャッツの試合はないけどつきあうよ!」
?「おさけのトラブルはさけなければいけませんからね……ふふっ」
72: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:31:14.92 ID:EM6Mdgk00
再開します。
73: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:31:54.01 ID:EM6Mdgk00
何になりたいのかとか、どう生きたいのかとか、何も考えずに生きてきた。
高校3年生だった俺は、単に何かと子離れしてくれない親元を離れたいという軽薄な動機で、地元を離れて関西の大学を志望していた。
74: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:32:57.27 ID:EM6Mdgk00
初夏の土曜日。
その日、受験勉強の息抜きに街をぶらついていた。
75: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:33:28.67 ID:EM6Mdgk00
(……地下アイドルってやつか)
あの頃はそういう分野にあまり興味がなかったが、こうやって必死に夢を追っている女の子たちがいることくらいは知っていた。
76: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:34:10.60 ID:EM6Mdgk00
特別に歌がうまいわけではない。
それでも、小さな体から発せられている歌声は、このステージの先にきっとある、夢を信じていたからだろう。
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