14: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:36:26.39 ID:ut4Hw6Jr0
「では、ご案内しますね」
「よろしくお願いします。千川さん」
立ち上がり一礼する。
ある程度すぐに動けるよう、既にプレゼン資料に手を付けてはいた。
後は昨日推敲した企画書の内容に合わせた修正を行うのみ。
「企画書、私も読ませて頂きましたが素晴らしい出来でしたよ。あれなら上の方々も承認していただけると思います」
「ありがとうございます。千川さんにそう言ってもらえると自信がもてます」
「さっきの神山さんが言われていたこと、真に受けないでくださいね」
千川ちひろは困ったような笑顔を浮かべる。
「こちらです。何かあったら内線をお願いしますね」
出張者用の作業部屋で、万が一のために寝泊まりできるようベッドが備え付けられている。
「ありがとうございました」
千川ちひろを見送った後、部屋に入り、ジャケットを脱いだ。ネクタイを外し、備え付けのパソコンの電源を入れる。
グループウェアを起動し、メールを確認すると、明日のプレゼンの時間が決まった旨の連絡が入っていた。
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