侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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891: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/12(月) 01:29:52.20 ID:ropYqdR40

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菜々父「……この5つで持っているポケモンのボールは全てか?」

菜々「……はい」


──私は今、父の会社の社長室にいる。

そして、父の座る社長室の机の上には……5つのモンスターボールが並べられていた。

もちろん、私のポケモンたちだ。


菜々父「私の知らないところで、こんなものを……」

菜々「そ、その子たちを……どうするつもり……?」

菜々父「業者に引き渡して、逃がしてもらう」

菜々「!? だ、ダメ……!!」


私は、机の上に並べられたボールに覆いかぶさるようにして、自分の胸に抱き寄せる。


菜々父「……菜々、言うことを聞きなさい」

菜々「この子たちは、私の大切な仲間なの……! そんなこと出来ないよ……!」

菜々父「ポケモンは危険な生き物なんだ。これもお前のためを思って──」

菜々「どうしてお父さんは、そんなにポケモンを嫌うの!?」


大切な仲間たちを渡すまいと、私は5つのモンスターボールを抱きかかえたまま、後退る。


菜々「ポケモンは怖い生き物なんかじゃないよ!! お父さんはポケモンのことを知らないまま怖がってるだけだよ……!!」

菜々父「知らないまま、怖がっているだけか……」


お父さんは椅子から立ち上がり、私から背を向ける。


菜々「それなのに、知ろうともしないで危険だ、近寄るななんて言われても、納得できないよ……!!」

菜々父「……菜々……エレキッドというポケモンを知っているか」

菜々「え?」


まさか父の口からポケモンの名前を聞くことがあるなんて、思ってもいなかったから、面食らってしまう。


菜々「し……知ってるけど……」

菜々父「私は小さな山村に生まれてな。ある日、山の中で弱っているエレキッドを見つけたんだ」

菜々「……」

菜々父「私は放っておけず、そのエレキッドを家に連れ帰り、両親を説得した。元気になるまで、家で世話をさせてくれと」


……正直、私は驚いていた。あの父が、そんな風にポケモンに優しくしていた時期があったなんて、まるで想像が出来なかったから。


菜々父「保護したエレキッドは、みるみる回復していった。特にケチャップが好きなやつでな。あげると喜んで食べていたよ。次第にエレキッドは私たち家族に溶け込んでいき……我が家の一員となった」

菜々「……な、なら、どうして……」


この話のどこにポケモンを嫌う要素があるのだろうか。



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