667: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:15:32.39 ID:RGwRBCJA0
出会い頭から、大音量の音波攻撃でジュプトルを吹っ飛ばされる。
──吹っ飛ばされながらも、ジュプトルは受け身を取って立ち上がり、フィールド内を走り始める。
かすみ「とにかく、あの音攻撃……! 食らわないようにしないと……!」
単純だけど、爆音による攻撃は強いと言わざるを得ない。
威力もだけど、何より範囲が広すぎる。
避けるとなると、距離を取って、少しでもダメージを抑えるか、あとは音が発せられるニンフィアの前方から逃げるかだ。
かすみんの選択は後者! ジュプトルの身のこなしを活かして、とにかく回り込んで避ける!
相手の横や背後を取れば、攻撃のチャンスも訪れるはずです……!
にこ「最後は逃げ回るのね! “ハイパーボイス”!!」
「フィアァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
かすみ「ジュプトル!! とにかく、ニンフィアの前に行かないように!!」
「ジュプトォ!!!!!」
にこ「ちょこまかと……!! “ハイパーボイス”!!」
「フィィィィァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
床を蹴り、壁を蹴り、身のこなしを生かして、どうにか攻撃を回避しながら、フィールド内を駆け回る。
この制圧力は本当に厄介だし、それこそゾロアじゃ対抗できない……!
ジュプトルでどうにか決め切らないと……!!
にこ「逃げてばっかりじゃ、勝てないわよ!!」
にこ先輩がなんか吠えてますけど、こればっかりは避けないわけにはいかない。
にこ「あくまで逃げるってことね……なら、これならどう! “スピードスター”!!」
「フィァーー!!!!」
ニンフィアから、ピンク色をした星型弾が飛び出して、ジュプトルを追尾し始める。
かすみ「なんか追ってきてるし……!!」
にこ「“スピードスター”はホーミングよ!! 逃がさないわ!!」
かすみ「ぐぅ……! とにかく、足を止めちゃだめだよ、ジュプトル!!」
「プトルッ!!!」
にこ「足ならこっちから、止めてあげるわ!!」
にこ先輩がそう言うと、ニンフィアがジュプトルの進行方向に、顔を向ける。
そりゃ、“スピードスター”からの逃げ先に撃ってきますよねぇ……!?
にこ「“ハイパーボイス”!!」
「フィィィアァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
かすみ「やばっ! ジュプトル!! 180度切り替えし!!」
「プトルッ!!!」
音波の射程から逃れるために、今追ってきている“スピードスター”の方にあえて突っ込ませる。
突っ込みながらも、“スピードスター”の弾と弾の合間を掻い潜るように、身を捩らせながらの回避。
かすみ「せ、セーフ……」
にこ「へー! やるじゃない! でも、まだ“スピードスター”は追ってくるわよ!」
にこ先輩の言うとおり、“スピードスター”も折り返して、再びジュプトルを追いかけまわす。
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