侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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668: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:16:11.53 ID:RGwRBCJA0

にこ「今の回避はなかなかだけど、そう何度も避け続けられるかしらね!」

かすみ「ぐぅ……!」


確かにこのままじゃジリ貧だ。

どこかで攻撃に転ずるしかない。


かすみ「ジュプトル! “スピードスター”に向かって、“タネマシンガン”!!」
 「プトルルルルル゚!!!!!!」


逃げ回りながらも、“スピードスター”を迎撃して、少しでも余裕を作ろうとする。

が、


にこ「なら追加の“スピードスター”よ!」
 「フィァーー!!!!!」

かすみ「ぎゃーー!? 増えたーー!?」


撃ち落としたところで、また新しい“スピードスター”が飛んでくるだけ。

このままじゃキリがない……!


にこ「どんだけ頑張って逃げても無駄よ無駄。音よりも速く動けない以上、逃げ切ることなんて不可能だわ」

かすみ「ぐぬぬ……」


悔しいけど、こればっかりはにこ先輩の言うとおりかもしれない。

確か、前にしず子が言っていた気がする……音ってめっちゃ速いんだよね。

ジュプトルがいかに素早いとは言え、音の速さより速く動くことは難しい。


かすみ「どうする……どうする……」


頭を回転させながら、どうにか打開策を考えるけど……逃げるのが精いっぱいで、なかなかいい案が浮かばない。


かすみ「やっぱり音より速く攻撃するしか……」


でも、そんな方法……。


かすみ「……あ、あれ?」


記憶の中で、何かが引っ掛かった。

音がすごく速いって、確かにしず子から聞いたけど……音が一番速いって話じゃなかった気がする。

なんだっけ、何か……音よりも速いものがあるって……。


かすみ「そうだ……ジュプトル!!」
 「プトル!!」

かすみ「音を、速さで、ぶち抜くよ!!」
 「プトルッ!!!!」


かすみんが天を指さしながら言うと、ジュプトルは壁を蹴りながら、ジムの上の方へと駆けあがっていく。


にこ「何するつもりか知らないけど、そんな方向に行ったら完全に的よ!!」
 「フィア!!!!」



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