600: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:15:35.78 ID:9EuEq8f90
侑ちゃんがせつ菜ちゃんにバッジケースを開いて見せる。
せつ菜「おぉ! もうバッジが3つも……! つい数日前に旅に出たばかりだというのに……これは、私たちもウカウカしていられませんね!」
「ワォン」
せつ菜「侑さんが頑張っているのを聞いたら、なんだか燃えてきました……! ウインディ! もう一本、砂浜ダッシュ行きますよ!」
「ワォン!!」
侑「あ、なら私も一緒にやってもいい!?」
せつ菜「是非是非!! 侑さんもポケモンたちと一緒に汗を流しましょう!」
歩夢「ストップ! ストーーップ!!」
今にも走り出そうとする侑ちゃんたちを制止する。
歩夢「さ、先に今日泊まる場所見つけよ? ね?」
リナ『確かに宿を確保してからの方がいいと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「……それはそうかも」
どうにか納得してもらえてホッとする。
今のこの二人の熱量だと、それこそウラノホシで過ごす時間のほとんどがトレーニングになっちゃいそうだし……。
せつ菜「確かに……まだ宿をお決めになっていないなら、そっちを優先した方がいいですね……」
侑「あ……! せっかく宿を探すなら、せつ菜ちゃんも一緒に泊まらない!? いいよね、歩夢?」
歩夢「うん、私は構わないけど」
せつ菜「ホントですか!? 是非……! ……と、言いたいところなんですが……実は明日の朝までには、一度ローズの方に帰らなくてはいけなくて……」
リナ『そうなの?』 || ╹ᇫ╹ ||
せつ菜「はい……皆さんとご一緒したいのはやまやまなんですが……外せない用事があるので」
侑「そうなんだ……残念……」
せつ菜「ただ、夜までは滞在しているつもりなので……! それまで、ご一緒させてもらってもいいでしょうか?」
侑「それはもちろん! ね、歩夢?」
歩夢「うん♪」
それには異論はないかな。私もせっかく会えたんだから、せつ菜ちゃんとお話ししたい気持ちもあるし。
せつ菜「それでは、まずは侑さんたちの宿を見つけるところからですね……! あ、そうだ!」
せつ菜ちゃんが何かを思いついたかのように、ポンと両手を叩く。
せつ菜「もしよかったら、千歌さんのご実家の旅館にご案内しますよ!」
侑「え!? 千歌さんの実家……!?」
せつ菜「はい! 千歌さんのお家は温泉旅館を営んでいるんですよ!」
侑「そうなの……!?」
せつ菜「ただ、素敵な旅館はたくさんあるので、それ以外の場所を探すのもありだと思いますが──」
侑「うぅん! そこ! 絶対そこに泊まりたい! いいよね、歩夢!?」
歩夢「ふふ、いいよ♪ じゃあ、せつ菜ちゃん、そこに案内してもらってもいい?」
せつ菜「はい、お任せください! こちらです!」
私たちは、せつ菜ちゃんに案内される形で、千歌さんのご実家の旅館目指して歩き始めた。
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