601: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:16:22.81 ID:9EuEq8f90
🎹 🎹 🎹
侑「──ここが千歌さんの育った家なんだぁ……」
「ブイ」
訪れた旅館は、木造の大きな旅館だった。
せつ菜「チャンピオンのご実家というだけあって、ウラノホシの旅館の中でも人気なんですよ」
リナ『なら、なくなる前に部屋を確保しないとだね』 || ╹ ◡ ╹ ||
せつ菜「ですね。侑さん、歩夢さん、中に入りましょう」
歩夢「はーい」
侑「う、うん」
ちょっと緊張する。
引き戸を開けて、中に入ると──外観からも見てわかるとおり、和風の造りになっている館内。そして、そんな館内の受付に立っている妙齢の女性が一人。
女性「あら……? せつ菜ちゃん! いらっしゃい♪」
せつ菜「こんにちは、志満さん!」
どうやら、この人は志満さんというらしい。
志満「また泊まりに来てくれたの?」
せつ菜「いえ……私は日帰りなので……。ただ、友達が是非ここに泊まりたいとのことなので、案内していたんです」
志満「あら、そうだったのね。ありがとう、せつ菜ちゃん」
志満さんはせつ菜ちゃんにふわりと笑いかけたあと、
志満「ようこそ、お越しくださいました。旅館トチマンへようこそ」
綺麗なお辞儀と共に私たちを迎えてくれる。
志満「一部屋でよろしいですか?」
侑「は、はい! よろしくお願いします!」
歩夢「お世話になります」
志満「かしこまりました、少々お待ちくださいね」
志満さんは、そう言うと手続きを始める。よかった……部屋、まだ残っていたみたいだ。
そんな中、せつ菜ちゃんが、
せつ菜「こちらの志満さん、千歌さんのお姉さんなんですよ」
と、耳打ちしてくる。
侑「ええっ!? ち、千歌さんの……!?」
志満「あら……? もしかして、千歌ちゃんのファンの子かしら?」
侑「は、ははは、はい!!」
志満「妹のこと、応援してくれて嬉しいわ♪ 千歌ちゃんがいたら、お部屋への案内とかを任せたんだけど……最近、あんまり帰ってこなくて……ごめんなさいね」
侑「い、いえっ!? お構いなくっ!?」
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