602: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:17:19.80 ID:9EuEq8f90
千歌さんに、案内なんてしてもらったら、申し訳なくて逆にいたたまれなくなっちゃうよ……!?
志満「それでは、こちらに宿泊者のお名前と連絡先をいただけますか?」
侑「は、はーい」
渡された用紙に、必要事項を書いて渡す。
志満「タカサキ・侑ちゃんとウエハラ・歩夢ちゃんね。一緒に泊まるポケモンは4匹ずつの計8匹で大丈夫?」
侑「は、はい!」
志満「かしこまりました。それではお部屋にご案内しますね」
歩夢「はい、お願いします」
侑「よ、よろしくお願いします!」
志満「ふふ、侑ちゃん。あんまり緊張しなくていいのよ。千歌ちゃんはチャンピオンだけど、ここは普通の旅館だから」
私があまりに緊張しているように見えたのか、志満さんがクスリと笑う。
侑「は、はい……」
歩夢「ふふっ♪」
ついでに歩夢にも笑われてしまった。……だってあの千歌さんのお家なんだし……緊張くらいするよ……。
せつ菜「それでは、私は待合ロビーで待っていますので」
侑「あ、うん! 荷物置いたらすぐ戻ってくるね!」
歩夢「ちょっと待っててね、せつ菜ちゃん」
私たちは、志満さんに部屋まで案内してもらう。
その際、
歩夢「侑ちゃん、そういえばさ……」
歩夢が耳打ちをしてくる。
侑「も、もう緊張してないけど……?」
歩夢「えっと……そうじゃなくてね。千歌さんのこと」
侑「千歌さんのこと?」
歩夢「うん。せつ菜ちゃん、千歌さんのこと探してるみたいだけど……千歌さんのいる場所ってコメコの森だよね?」
侑「ああ……」
確かに、しばらくあそこに滞在しているみたいだし、コメコの森のロッジに行けば会える可能性はかなり高い。けど……。
侑「千歌さん、かなり忙しそうだったし……なんか、あんまり大っぴらにあそこにいるよって言わない方がいい感じだったよね……」
詳細はわからないけど……なんか、言えないことが多い仕事をしているっぽかったし……。
歩夢「……だよね。侑ちゃんならそう言うと思った。じゃあ、せつ菜ちゃんに悪いけど……千歌さんのことは内緒にしようね。リナちゃんも」
リナ『了解』 || ╹ ◡ ╹ ||
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