599: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:14:53.31 ID:9EuEq8f90
侑「……こ」
歩夢「……こ?」
侑「……ここが……チャンピオンの生まれ育った町なんだぁ……!」
侑ちゃんはぱぁーっと目を輝かせて、周囲をキョロキョロし始める。
歩夢「侑ちゃん……。千歌さんのこともいいけど、少しは町の雰囲気を楽しもうよー……」
リナ『侑さんはいつもどおりだね』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「いや、楽しんでるよ! この自然溢れる町で、千歌さんは日々鍛錬に励んでたんだって思うだけで、あちこちが輝いて見えるよ……! この海で遠泳とか砂浜ダッシュとかしてたのかな……!」
歩夢「いや……鍛錬は旅しながらしてたんじゃ……」
リナ『侑さん、楽しそう』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑ちゃんったら相変わらず、好きなもののことになると、周りが見えなくなる子なんだから……。
少し呆れ気味に──でも、そんなところも可愛いなと思いながら、侑ちゃんのことを眺めていた、そのとき、
「──……侑さ〜ん! ……歩夢さ〜ん! ……リナさ〜ん!」
近くの砂浜の方から、私たちを呼ぶ声が聞こえてきた。
リナ『呼ばれてる?』 || ╹ᇫ╹ ||
歩夢「あれ、この声……」
侑「もしかして……!」
「ブイ」
声のする方に目を向けると──黒髪のストレートロングを右側で一房括った髪型の少女が、ウインディと並走しながら、こちらに向かってくる。
あの子は……。
侑「せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「……はい! こんなところでお会い出来るなんて……!」
歩夢「カーテンクリフ以来だね……! せつ菜ちゃん!」
せつ菜「そうですね! 砂浜ダッシュをしていたら、遠くに侑さんたちが見えて……! またお会いできて嬉しいです!」
リナ『せつ菜さんはなんで、ここで砂浜ダッシュしてたの?』 || ╹ᇫ╹ ||
せつ菜「それはもちろん、ここはチャンピオンである千歌さんの出生の地……! きっと、彼女もこの大自然の中で、日々鍛錬を積んでいたに違いありませんから! 私もそれに倣って、ポケモンたちと鍛錬をしているところだったんです!」
侑「……! せつ菜ちゃんもそう思う!? やっぱり、そうだよね!」
せつ菜「はい……!! こうして、ここで修行すれば、千歌さんの強さの秘訣がわかるかもしれませんし!」
侑「うんうん!」
歩夢「いや、だから……それはたぶん、旅の道中で……」
リナ『歩夢さん、ファイト』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑ちゃんと同じようなことを考えている人がまた一人……あれ、私がおかしいのかな……?
せつ菜「それはそうと、侑さん、歩夢さん、旅の方は順調ですか?」
侑「あ、うん! せつ菜ちゃんと別れた後いろいろあったけど……」
歩夢「ダリア、コメコ、ホシゾラ、ウチウラと進んできて、さっきアワシマから船でここに到着したところなんだよ」
せつ菜「そうだったんですね!」
侑「ジムバッジもほら……!」
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