598: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:13:47.75 ID:9EuEq8f90
実際に目の当たりにすると、小舟くらいだったら飲み込んでしまいそうな大きさの洞窟が海にせり出してきている様子は圧巻だった。
そんな自然の作り出す光景を目の当たりにして、歩夢と二人で興奮してしまう。
リナ『あそこはクロサワの入江だよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「クロサワ? ってことは……」
リナ『うん、ルビィさんやダイヤさんの一族が管理してる場所なんだよ。入江の洞窟内は、メレシーってポケモンがキラキラ輝いてて、オトノキ地方に3つある、夜の虹の1つって言われてる』 || ╹ ◡ ╹ ||
歩夢「あ、オトノキの3つの夜の虹って、聞いたことあるよ! 大樹・音ノ木、クロサワの入江、クリスタルケイヴのことだよね」
リナ『歩夢さん、大正解! リナちゃんボード「ぴんぽーん!」』 ||,,> ◡ <,,||
侑「夜の虹……! なんかもう響きだけで、ときめいてきちゃう! 私、見に行きたい!」
リナ『残念だけど、今は一般開放はされてない……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「え、そうなの……?」
歩夢「3年前のグレイブ団事変のときに、戦いの場になったらしくって……それ以来は、調査以外では立ち入り出来ないんだったよね」
リナ『うん。洞窟内部もかなり崩れちゃったところもあるらしいし……関係者じゃないと中に入るのは難しい』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「そっかぁ……」
せっかく名所の近くに来たのに、見られないのは残念……。でもまあ、入れないなら仕方ないか……。
侑「じゃあせめて、ウラノホシタウンは満喫するぞー!」
リナ『ウラノホシは温泉旅館が有名だから、のんびり過ごせると思うよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
歩夢「ウラノホシの旅館はご飯もおいしいって話だよ」
侑「おいしいご飯……今から楽しみ……!」
なんだかここ数日、おいしいものを食べてばっかりな気はするけど……でも、各地のおいしいご飯も旅の醍醐味だよね……!
歩夢「ポケモン用のご飯を作ってくれる場所も多いみたいだから、着いたらみんなで食べようね♪」
「シャボ♪」「ブイブイ♪」
ポケモンたちもご機嫌な様子。
私たちはわくわくしながら──船は間もなく、ウラノホシの南の港へと到着します……!
🎀 🎀 🎀
──港で船から降り、船着き場を抜けると……すぐに緑の溢れる景色が見えてきた。
歩夢「自然豊かな町なんだよね、ウラノホシは」
リナ『うん。木々と海に囲まれた町で、すごく穏やかなところだと思う。悠揚の町なんて呼ばれ方をすることもあるよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
歩夢「悠揚の町……本当にゆっくり過ごせそうだね」
リナ『そうだね。温泉旅館も多いから、ここに来る人の大半はのんびりとした休暇を取りに訪れることが多いみたい』 || ╹ ◡ ╹ ||
歩夢「最近、バトルも多かったから……ポケモンたちと一緒に今日くらいはゆっくりしたいなぁ。侑ちゃんはどうする?」
侑「……」
歩夢「……侑ちゃん?」
侑ちゃんの方を見ると──何故か、侑ちゃんがぷるぷると震えている。
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