597: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:12:58.32 ID:9EuEq8f90
■Chapter031 『悠揚の町・ウラノホシタウン』 【SIDE Yu】
侑・歩夢「「──お世話になりました」」
──翌日、私たちは鞠莉博士に見送られる形で、オハラ研究所を後にするところだった。
侑「興味深いお話、たくさん聞かせてくれてありがとうございます!」
鞠莉「また、いつでも遊びに来て頂戴ね」
歩夢「はい!」
鞠莉「それと侑。リナのこと、よろしくね」
侑「はい!」
リナ『博士、行ってきます!』 ||,,> ◡ <,,||
鞠莉「侑、歩夢、リナ──Good luck! 良い旅を」
博士が手を振りながら、私たちを送り出してくれる。
侑「それじゃ、行こうか……!」
「ブイ」
歩夢「うん」
リナ『リナちゃんボード「レッツゴー!」』 ||,,> ◡ <,,||
🎹 🎹 🎹
──アワシマから船に揺られること、数十分。
侑「やっぱいいなぁ、船旅……! 気に入っちゃったよ♪」
「ブイ」
苦手な人は苦手らしいけど、風が気持ちいいし、この独特の揺れも非日常感がして、私は嫌いじゃない。
歩夢「ふふ、今回は乗船時間が長くてよかったね、侑ちゃん」
侑「うん!」
ご機嫌な船旅で私たちが目指す先は──ウラノホシタウンだ。
本数は少ないものの、アワシマからウラノホシの南端の港を行き来する船があって、今はそれでウラノホシタウンへと移動中ということだ。
船着き場からすでに島が見えているウチウラシティとは違って、ウラノホシタウンの港は岬を迂回するため、少し時間が掛かる。
私としては、お陰で船旅が満喫出来て嬉しい。
歩夢「あ、見て侑ちゃん! あそこ……入江の洞窟になってるよ!」
侑「え、ホント?」
今まさに、迂回しようとしている岬の下には──歩夢の言うとおり、洞窟の口がぽっかりと口を開けていた。
侑「うわぁ〜! すっごい! こんなの写真でしか見たことなかったよ!」
歩夢「うん!」
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