侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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568: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 11:56:33.14 ID:K66c2REr0

かすみ「これなら、少なくとも近接攻撃は当たりません!」

花陽「! なるほど……」


キモリの時代から、壁や樹に登るのは得意技なんですから……!

近距離攻撃を予防してしまえば、あとは遠距離攻撃対策に絞るのみ……!

と、思った瞬間──グラグラと地面が揺れ始めた。


かすみ「ひゃぁっ!? な、なんですかぁ!?」
 「プ、プトォル…!!」


壁に張り付いたジュプトルを振り落とすような激しい揺れ。


かすみ「まさか、“じしん”ですか!?」

花陽「そのとおりだよ! 逃がさない……!」

かすみ「が、頑張ってジュプトル!」
 「プ、プトル…ッ」


かすみんの応援も虚しく──ジュプトルは揺れに耐えきれず、壁から振り落とされてしまう。


かすみ「……っ! 起き上がって、ダッシュ!!」
 「プトル…ッ!!」


振り落とされても、ひるんでいる場合じゃない。着地と同時に受け身を取って起き上がり、すぐに走り回り始める。

狙いを定めさせるわけにはいかない……!

でも、ダグトリオは、


 「ダグッ!!!」

 「プトルッ!!?」
かすみ「ひゃぁぁ!? なんで進路上に出てくるのぉ!?」

花陽「地面に潜ったポケモンは地上の振動を感知して攻撃するんです! “ヘドロばくだん”!!」
 「ダグッ!!!」

かすみ「そんなのズルじゃないですかぁ〜!! タ、“タネマシンガン”……!!」
 「プトルルルルッ!!!!!」


苦し紛れに相殺を狙うけど、ヘドロの塊を消し飛ばしきることは出来ず、


 「プトォル……ッ!!!」


真正面からダメージを負う。

次の瞬間にはもうダグトリオは地面の中だし……!


かすみ「ぐ、ぐぬぬぬぬぬ……!! ひ、卑怯ですよぉ……!!」

花陽「ごめんなさい……でも、これも戦略だから……」

かすみ「むきーっ!! ジュプトル!! “タネマシンガン”!! “タネマシンガン”ですぅ!!」
 「プートルルルルルッ!!!!!」


ジュプトルがフィールド一帯を手当たり次第に“タネマシンガン”で攻撃させる。


花陽「ヤケを起こしちゃったら、勝てないよ……?」

かすみ「うるっさいですっ!!」

花陽「……なら、もう決めちゃおう! ダグトリオ!」


かよ子先輩の指示と同時に──ジュプトルの足元がもこっと盛り上がった。



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