侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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569: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 11:59:12.59 ID:K66c2REr0

花陽「──“10まんばりき”っ!!」


直下からの大技──でしたが、


かすみ「……引っ掛かりましたねぇ〜?」

花陽「え!?」


ダグトリオは何故か──頭の先っちょだけ出たところで止まってしまっていた。


花陽「な、なんで!?」

かすみ「かよ子先輩、本当にかすみんがヤケっぱちを起こして、“タネマシンガン”をばらまいてたと思ってたんですかぁ?」

花陽「……!? ダグトリオ! 一旦潜りなおして!」
 「ダ、ダグッ」


先っちょだけ出ていたダグトリオは、すぐに地面に潜りなおして離脱する。


花陽「い、一体何が……」

かすみ「かよ子先輩〜、二度もおんなじ作戦に引っ掛かってたら……勝てる勝負も勝てませんよ〜?」

花陽「同じ作戦……? ……まさか、さっきの……“タネマシンガン”じゃない……!?」


今更気付いても、もう遅い。さっきのブラフの“タネばくだん”同様……今回の“タネマシンガン”も実は“タネマシンガン”じゃなくって──


かすみ「もうダグトリオが掘った穴の中は──“やどりぎのタネ”から出た芽が張り巡らされてますよ!」

花陽「……!?」


さっきばら撒いていたのは、“やどりぎのタネ”……!

それをダグトリオが空けた穴目掛けて、打ち込みまくったというわけです。

穴同士は繋がっているわけですから、穴の中を縦横無尽に伸びまくるやどりぎの芽から逃げる方法なんて皆無です……!

そして、やどりぎに体力を吸収され続けていることがわかった今、


かすみ「そっちは無理やりにでも攻撃せざるを得ませんよね!」


──離れたところでもこっと盛り上がった地面目掛けて、


花陽「“トライアタック”……!!」
 「──ダグ…ッ」

かすみ「“エナジーボール”!!」
 「プトォーールッ!!!!」


勢いよく飛び出した“エナジーボール”が、まっすぐ“トライアタック”を捉えて相殺し、エネルギーが弾けた衝撃で周囲の土を巻き上げる。

──その土煙を突っ切るようにして、


かすみ「“リーフブレード”!!」
 「プトォルッ!!!!」


ジュプトルがダグトリオを袈裟薙ぎに斬り裂いた。


 「ダ、グ…」


効果抜群。たまらずダグトリオは戦闘不能となりました。


花陽「……戻って、ダグトリオ」

かすみ「……あと……1匹……!」



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