442: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/18(金) 14:27:10.91 ID:/fdwqF8y0
──ヒュン、とテレビの中に入り込んでしまった。
そして、次の瞬間──ブンとテレビが点き、
『…………マ…………リー…………』
しずく『え……?』
──名前を呼んだ。
果南『え……』
しずく『ロトム……?』
『………………マ、リー…………ナカ……イ、デ…………』
ブツブツの機械音声で、ロトムが、
『…………ナカ…………ナイ、デ…………』
ロトムが、喋っていた。
果南『嘘……』
しずく『ロトム……わたしのことば……わかるの……?』
『…………ワカ……ル…………』
しずく『……うん……っ……』
『…………ボ、ク…………マリー……スキ……イッショ、イタ……イ……』
しずく『うん……!』
しずくはその言葉聞いて、立ち上がり、
しずく『ママ! ロトムは、わたしのことば、りかいしてるよ!! これでも、この子はきょういくにわるいポケモンなの!?』
果南『そ、それは……』
しずく『ねぇ、ママ……おべんきょうもちゃんとする、言うこともちゃんときく……だから、ロトムを──わたしのおともだちを、うばわないで……』
『マリー……トモダ、チ……』
果南『…………はぁ。わかりました……今回はママの降参です』
そう言いながら、母親は両手を挙げて降参するのだった。
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