419: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/17(木) 15:43:41.31 ID:pCSsxJZL0
鞠莉「……!? ロトム!? あなたどこに行ってたのよ!?」
「…ロト」
しずく「やはり……鞠莉博士のポケモンでしたか……」
かすみ「え? なになに? どーいうこと? ロトムってしず子のポケモンじゃなかったの?」
そういえば、かすみさんに説明するのをすっかり忘れていた。
鞠莉「……はぁ、ごめんなさい。しずく……だったわね? どこでこの子を?」
しずく「フソウ島の自動販売機で見つけました。ポケモンセンターで聞いたら、既に持ち主がいるとのことだったので……」
鞠莉「そうだったのね……。……ごめんなさい。わたしの手持ちが迷惑を掛けたみたいね」
しずく「いえ……持ち主のもとへ送り届けることが出来て何よりです」
鞠莉「ロトムのせいで何か困ったこととかなかった?」
しずく「あ、えっと……実は最初、ロトムと戦闘になって……そのときにポケギアが……」
鞠莉「なるほど……そういうことなら、ポケギアは弁償させてもらうわ。すぐ手配するから」
しずく「え!? そ、そこまでしていただかなくても……!」
鞠莉「いいえ、こんなんでもわたしのポケモンだから。責任は取らせて」
そんな鞠莉博士の言葉を受けてか、
「ボ、ボクはしずくちゃんの手持ちロト」
ロトムがそんなことを言い出した。
しずく「は、はい……?」
「ボクはもうしずくちゃんの手持ちロト!! マリーの手持ちには戻らないロト!!」
しずく「いや、えっと……」
鞠莉「ロトム。バカなこと言ってないで……」
「しずくちゃんもボクが手持ちから抜けたら、すごく戦力が落ちるロト!!」
しずく「えぇっと……」
まあ、確かにレベルだけ見るなら、ロトムは群を抜いて高いけど……戦闘にはほぼ使っていなかったし……。
鞠莉「たぶん、その心配はないと思うわよ」
「ロト…?」
鞠莉「しずくの手持ちから、強いエネルギー反応があるから」
しずく「え?」
鞠莉「さっきから、ここの機器が反応しているわ」
確かに鞠莉博士の目の前の機械が何やらランプを点滅させている。さらに──腰につけたボールが2つ。僅かにブルブルと震えていることに気付く。
メッソンとココガラのボールだ。
2匹をボールから出してみると、
「メ、メソ…」「ピィィィ…」
2匹はブルブルと身を震わせながら、目を瞑っていた。
しずく「メッソン、ココガラ……どうしたの……?」
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