288: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:07:03.11 ID:xkYIlSIn0
さすがにウチウラジムまでジムリーダー不在なんてことはないと思う。……思いたい。
結局セキレイでもタイミングが合わずにジム戦を逃しているわけだし、さすがにこのままだと、かすみさんが不憫だ。
ホシゾラシティに着いたばかりだけど、とりあえず、ウチウラシティを目指す方向に舵を切ろうとすると、
「ウチウラシティ方面は良くないロト」
何故かロトムが割って入ってきた。
しずく「……? 良くないって、何がですか?」
「フウスイ的な何かが良くない気がするロト」
しずく「……なんですか、それ」
かすみ「ウチウラシティもダメなんだ……」
ロトムの話を真に受けてしまったのか、かすみさんはふらふらとした足取りで歩き出す。
しずく「か、かすみさん!? そっちはウチウラシティ方面じゃ……!」
かすみ「かすみん、ポケモンセンターでちょっとお休みさせてもらいます……運気を回復しないと……」
「お大事にロトー」
しずく「ちょっとロトム! かすみさんが、また落ち込んでしまったではないですか!?」
「仕方ないロト。あっちは不吉ロト」
……詰まるところ、ロトムは南のウチウラシティ方面には行きたくないらしい。
つまり……。
しずく「……ロトムにとって都合の悪いものが南方面にある……?」
「ギクッ」
しずく「……次の目的地は決まりましたね」
「しずくちゃん、そっちは危険ロト」
しずく「そうですか」
「しずくちゃん」
とりあえず、ロトムを無視しながら、かすみさんの後を追う。
どうにか説得して、ウチウラシティ方面に向かうとしよう。
それにしても、ロトムのこんなわかり切った嘘にまで引っかかってしまうなんて、かすみさんは相当ダメージを受けているようだ。
……まあ、確かに落ち込むことが続いていたし、仕方ないか。
どうやって、説得するかを考えながら歩いていると──
かすみ「ぎゃわーーーーーー!!!!!」
しずく「!?」
前方のかすみさんから、悲鳴があがった。
しずく「かすみさん!? どうしたの!?」
かすみ「な、なんか、花粉みたいなの……くしゅんっ!!」
しずく「花粉……!?」
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