287: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:05:47.79 ID:xkYIlSIn0
かすみ「……決めた」
しずく「?」
かすみ「確かに本当に欲しかったのは普通のサニーゴだったけど……この子も、かすみんのところに来てくれた大切なポケモンだもん」
しずく「! そうそう、そうだよ! かすみさん!」
かすみ「だから、この子の魅力を磨きに磨いて、普通のサニーゴ以上にとびっっっっきり可愛くしてみせるんだから!」
「それは難しそうロトー」
しずく「ロトムは静かにしていてください」
「酷いロト」
せっかく、かすみさんがやる気を取り戻したところに、水を差さないで欲しい。
かすみ「自分のポケモンを魅力的に成長させるのも、ポケモンマスターになるには必要なことだもんね! これから、とびっきり可愛いサニーゴに育ててあげるからね!」
「…………」
当のサニーゴはかすみさんの言葉に、少しだけ身動ぎしたものの、相変わらず反応は乏しい物だった。
……いや、反応があっただけいいことなのかな?
かすみ「そして、ポケモンマスターへの第一歩のためにも! ホシゾラシティでジムを攻略しちゃいますよ!!」
「…………」
しずく「うん! その意気だよ! かすみさん!」
やっといつもの調子に戻ってきたかすみさんの姿に安心しながら、船は間もなくホシゾラシティに到着しようとしていた。
💧 💧 💧
──ホシゾラシティに到着して、私たちは真っ先にホシゾラジムに来ました。
かすみ「…………」
だけど、かすみさんの視線はジムのドアに貼られた一枚の張り紙に注がれる。
『ジムリーダー不在のため、ジム戦の受付を停止しています』
しずく「……あ、あの、かすみさん……」
かすみ「……かすみん、ポケモンジムから嫌われてるのかな……」
しずく「そ、そんなことないよ! 偶然! 偶然だよ!」
かすみ「じゃあ、偶然から嫌われてるんだ……」
しずく「う……え、えっと……。そうだ! このまま、ウチウラシティまで行こう! ウチウラシティにもジムはあるし、ここからそこまで遠くないから、きっとそこでならジム戦も出来るよ!」
かすみ「うぅ……ホント……?」
しずく「う、うん!」
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