侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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289: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:07:54.20 ID:xkYIlSIn0

駆け寄って、かすみさんの足元を見ると、


 「…ボミー」


小さな蕾のようなポケモンが、頭部から花粉をぼふぼふとばらまいているところだった。

このポケモンは確か……。


しずく「スボミー……?」

 『スボミー つぼみポケモン 高さ:0.2m 重さ:1.2kg
 周りの 温度変化に 敏感。 暖かい 日差しを 浴びると
 つぼみが 開き 激しい くしゃみと 鼻水を 引き起こす
 花粉を ばら撒く。 きれいな 水の 近くが 住処。』


ロトムがスボミーの図鑑を開いて解説をしてくれる。

その最中もかすみさんは、


かすみ「くしゅんっ……!! くしゅん!!」


何度もくしゃみを繰り返している。


しずく「た、大変!」


スボミーの花粉を吸い込んでしまったのは見ればわかる。

スボミーは何故だか目の端を釣り上げて、激しく花粉をばらまきまくっている。

とりあえず、大人しくさせなきゃ……!!


しずく「メッソン!! “みずのはどう”!!」
 「…メッソ」


肩の上で透明になっていたメッソンがスゥッと姿を現して、みずエネルギーの波動をスボミーにぶつける。

スボミーは臆病なポケモンだ。攻撃して驚かせれば逃げていくはず──と、思ったら。


 「スボーーー!!!!」

しずく「!?」


逃げるどころか、“みずのはどう”を突っ切るようにして、こっちに走り出してきた。

そして、そのまま私の目の前でジャンプして──ボフッ!!! と音を立てながら、花粉を炸裂させた。


しずく「っ……! くしゅんっ!! くしゅんっ!!」


途端にくしゃみが止まらなくなる。それと同時に、花粉が目に染みて、涙が止まらなくなる。


 「スボーー…」

かすみ「くしゅんっ!! はっくしゅっ!」

しずく「くしゅん……っ! ……っ……!」


二人してくしゃみが止まらない。


しずく「か、花粉を……っ……どうにか……くしゅんっ!」

 「仕方ないロトね」


ロトムの声が聞こえたと思ったら、急に周囲に強い風が吹き始める。



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