290: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/11(金) 16:09:17.38 ID:xkYIlSIn0
「スボッ!?」
「“きりばらい”で花粉は吹き飛ばしたロト」
かすみ「はぁ……はぁ……やっと、収まった……」
しずく「はぁ……はぁ……ロトム……あ、ありがとうございます……」
「スボ…!!」
花粉を吹き飛ばされて形勢が悪くなったと思ったのか、スボミーは短い足をせかせか動かしながら、どこかへ走り去っていってしまった。
かすみ「……た、助かったぁ……」
しずく「……い、今のは……一体……」
どうして、急にスボミーに襲われたのか見当もつかないが……。とりあえず、くしゃみのし過ぎで頭が痛い。
涙もまだ止まらないし……。
私たちが蹲っていると、
女の子「あ、あなたたち大丈夫!? もしかして、スボミーに襲われたの!?」
通行人らしき、女の子が駆け寄ってくる。
しずく「は、はい……ちょっと、花粉を浴びせられてしまって……」
女の子「大変……! ポケモンセンターに連れていくから、肩貸すよ……!」
しずく「す、すみません……お願いします……」
女の子「そっちの子も……!」
かすみ「は、はいぃ……」
私たちは二人揃って、通りすがりの女の子に連れられ、ポケモンセンターへ……。
💧 💧 💧
しずく「──最近暴れまわっているスボミー……ですか……」
女の子「うん……。数週間くらい前から、よく町に現れるようになったんだ……」
ポケモンセンターで治療を受けながら聞いた話によると──あのスボミーは最近ホシゾラシティで頻繁に現れて、暴れまわっているポケモンらしい。
かすみ「スボミーって思った以上に恐ろしいポケモンだったんですね……スボミーのイメージ変わっちゃいました……くしゅんっ」
しずく「かすみさんは、まだ花粉が抜けてなさそうだね……」
私は顔を洗って、うがいをしたら、症状が落ち着いたけど……かすみさんは私よりもたくさん花粉を吸い込んでしまったらしく、未だにくしゃみや鼻水が止まらないようだ。
「小さくても、どくタイプなだけはあるロト」
女の子「ただ、スボミーはベイビーポケモンだから……半日も大人しくしてれば症状も落ち着くと思うよ。この町で襲われた人も、そんな感じだから」
かすみ「……うぅ、かすみんしばらく大人しくしてますぅ……ずび……」
しばらくはここで休憩になりそうだ。
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