侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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276: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 11:57:29.72 ID:IGCv6YWI0

侑「……この岩、こんなだったっけ……?」


イーブイの周囲には豆の木を連想させるような木がにょろにょろと生えていて、さらにその周囲に何個か大きめのタネのようなものが落ちている。


歩夢「これ……もしかして、“やどりぎのタネ”……?」

侑「え?」

歩夢「家のいたハネッコの“やどりぎのタネ”に似てる……ハネッコが使ってたのより、ずっと大きいけど」

 「ブイ…?」


イーブイが首を傾げながら、ピョンと岩から飛び降りると、その拍子に──コロコロとイーブイの尻尾から、岩の上に落ちていたものと同じタネが飛び出してきた。


侑「え!?」
 「ブイ…?」

歩夢「このタネ……イーブイから、出てきた……?」

侑「でも、イーブイが“やどりぎのタネ”を覚えるなんて聞いたことないし……。野生のポケモンにこっそり植え付けられてたとか……?」

リナ『うぅん、今イーブイは“やどりぎのタネ”状態になってないよ』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「えっと……それじゃ、これは……」
 「ブイ?」


本来イーブイが覚えるはずのない、新しいくさタイプの技……。


侑「もしかして新しい、“相棒わざ”……?」

リナ『この自然の中で、イーブイがくさエネルギーに適応したみたい』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「寝てただけなのに……」

リナ『でもこの岩、すごく純度の高いくさエネルギーを検知出来る』 || ╹ ◡ ╹ ||

侑「なるほど……」


確かに、近くにいるだけで私も歩夢もエマさんも、すごくリラックス出来たわけだし……イーブイも同様に自然のエネルギーをたくさんもらえた、ということなのかもしれない。


リナ『データを参照するに、この“相棒わざ”の名前は“すくすくボンバー”。大きな“やどりぎのタネ”を相手にぶつけて攻撃することが出来るみたいだよ』 || ╹ ◡ ╹ ||

侑「そ、そっか……何はともあれ、新しい技だよ! イーブイ!」
 「ブイ…?」


完全に寝耳に水──というか、寝耳に種? なせいで、リアクションに困るけど、新しい技が増えたのは純粋にめでたいことだ。

肝心のイーブイも本当に寝ていたら習得していたようで、自覚らしい自覚もないみたいだけど……。


リナ『……とりあえず、そろそろロッジを目指した方がいい。本格的に、日が落ちてからだと移動が大変になる』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「……っと、そうだった」


道がしっかりしているとはいえ、ここは森の中だった。

夜になったら、足元も見えづらくなって危ないだろう。

私たちはロッジへの道を急ぐことにした。






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