275: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 11:56:10.90 ID:IGCv6YWI0
お昼に町中を歩いているときから、そんな気はしていた。
あるにはあるんだろうけど……もし、部屋が埋まっていたら……。
歩夢「……どうしよっか」
侑「うーん……」
とはいえ、出来れば野宿も避けたい。
宿が空いていることに賭けて、コメコに戻るべきかな……。
私が唸っていると、
エマ「あ、そうだ! 宿を探してるなら、この先にある森のロッジに行ったらいいんじゃないかな?」
と、エマさんが提案してくれる。
歩夢「この先にあるんですか?」
エマ「うん! 旅人さんが自由に使えるロッジだよ!」
侑「ホントですか!? リナちゃん、場所わかる?」
リナ『もうすでに検索中……。……確かにロッジ、すぐ近くにあるみたい』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「助かったぁ……じゃあ、今日はそこに泊まらせてもらおう」
エマ「あ、ただ……今は長期で使ってるトレーナーさんがいるから、その人たちと一緒に泊まることになっちゃうと思うけど……」
侑「それくらいなら、全然問題ないです! いいよね、歩夢?」
歩夢「うん、もちろん」
むしろ、トレーナーの人と一緒に泊まって、あわよくば話が出来たら、ジム戦前にいい刺激になるかもしれないし……!
侑「それじゃ、私たちはそのロッジを目指します!」
エマ「うん、わかった♪ すぐに暗くなっちゃうと思うから気を付けてね」
侑「はい! いろいろ、ありがとうございました!」
歩夢「ありがとうございました、エマさん」
歩夢ともども、エマさんに頭を下げる。
エマ「どういたしまして♪ 今度はメェークルの乳搾りもやろうね♪」
侑「はい! 是非お願いします!」
エマ「それじゃ、果林ちゃん行こっか」
果林「…………ええ」
エマさんと果林さんがコメコの方へと向かう背中を見送る。
侑「歩夢、私たちも」
歩夢「うん」
侑「イーブイ、行くよ」
「…ブイ…?」
イーブイが眠っていたはずの、岩の上を見やると──
侑「……?」
確かにイーブイは岩の上にいたんだけど……。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20