侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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261: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 11:38:33.71 ID:IGCv6YWI0

案内の最中、私の視線に気付いたのか、目の前の女性は小首を傾げる。


侑「お姉さんだけ、周りの人に比べてお若いなって……」

若い女性「あ、なるほど。えっとね、この町の若い人は大人になると他の町に出ていっちゃう人が多いらしくって……」

歩夢「らしい……?」


やや他人事気味な物言いに歩夢が首を傾げると、


若い女性「わたし、実はこの町の出身じゃないの。もともとカロス地方の近くにある山村に住んでたんだよ」

侑「そこから、この町に?」

若い女性「うん♪ コメコシティはね、農業をやってる人にとっては世界的にも有名な町なんだよ♪ だから、前から興味があって、こうして実際に来ちゃったんだ〜♪」


女性がニコニコ笑いながら言うと、近くで作業をしていたおじいさんやおばあさんが顔を上げる。


おじいさん「エマちゃんが来てくれたお陰で助かってるよ〜」

エマ「わたしも毎日、素敵な体験させてもらってます♪」

おばあさん「ホント、一生ここに居て欲しいくらいだよ〜」

エマ「うふふ♪ わたしもここの生活は楽しいから、そんなこと言われたら迷っちゃうよ〜♪」


この人はエマさんと言うらしい。エマさんは口々に褒め言葉を投げ掛けてくるおじいさん、おばあさんに笑い掛けながらひらひらと手を振る。

どうやら、この牧場内でも、かなりの人気者らしい。

エマさんが前を通ると、作業をしているおじいさん、おばあさんがひっきりなしに話しかけてくる。

そして、一人一人ににこやかに笑いながら返事をしている辺り、エマさんも相当ここが気に入っていることがよくわかる。


エマ「えーと、そういえばまだ名前、聞いてなかったね」

侑「あ、私は侑って言います。この子は相棒のイーブイ」
 「ブイブイ♪」

歩夢「歩夢です。この子はアーボのサスケ。侑ちゃんと一緒に旅してます」
 「…シャーボ」

リナ『ロトム図鑑のリナです。よろしくお願いします。リナちゃんボード「ぺこりん☆」』 || > ◡ < ||

エマ「侑ちゃん、歩夢ちゃん、イーブイちゃんと、サスケちゃん、リナちゃんだね♪ 旅人さんなんだね〜」

侑「はい。セキレイシティから来ました」

エマ「えっと、あんまりこの地方の地理には詳しくないんだけど……確か、すっごい大きな街だよね? 前に果林ちゃんが教えてくれた気がする」

侑「……かりんちゃん?」

エマ「あ、えっとね、果林ちゃんはわたしのお友達なんだ♪」

侑「あ、エマさんのお友達が言ってたんですね」


果林……どこかで聞いたことある名前な気がするけど……。

まあ、それはいいや。


エマ「二人はどうして旅してるの?」

歩夢「あ、えっと……実はセキレイシティで最初のポケモンと、ポケモン図鑑を博士から貰って……」

エマ「わぁっ! じゃあ、リナちゃんはもしかして──」

侑「はい、リナちゃんは私のポケモン図鑑なんです」

エマ「それじゃ、歩夢ちゃんも?」

歩夢「え?」


エマさんの言葉に歩夢は逡巡する。



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