25: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:27:49.87 ID:QLy5TvuG0
博士は困ったような顔をする。確かにこの状況でかすみちゃんを信用しろと言われても難しいかもしれないけど……。
しずく「あの……博士、私からもお願いします」
そんなかすみちゃんに助け舟を出したのは、しずくちゃんだった。
かすみ「し、しず子……!」
しずく「かすみさん、たまにやり過ぎちゃうことはあるけど……根は良い子なんです。今回も悪気があって、ここまでのことをしたわけじゃないみたいですし……今言っていることは、心の底からの言葉だと思うので。……チャンスをあげてくれませんか?」
善子「……ふむ」
博士は少し考えていたけど、
善子「……わかったわ。そこまで言うなら、しずくの言葉に免じて、もう一度だけ信じてあげる」
最終的には、首を縦に振ってくれた。
善子「ちゃんと出来る?」
かすみ「は、はい!! もちろんです!!」
善子「わかった。それじゃ、任せるわ」
かすみ「はい! かすみん、任されました!!」
しずく「よかったね、かすみさん」
かすみ「うん! ありがとね、しず子! それじゃ行くよ、ゾロア!」
「ガゥッ」
先ほどまで大人しくしていたゾロアはかすみちゃんの声に反応して、肩に飛び乗る。
しずく「それじゃ、行こっか」
かすみ「へ?」
しずく「まさか、一人で行くつもり? もちろん、私たちも探しに行くから」
侑「みんなで手分けした方がいいもんね。ほら、歩夢も」
歩夢「う、うん!」
かすみ「み、みなさん……!」
かすみちゃんは感激したのか、目の端にうっすら浮かべた涙をぐしぐしと手で拭う。
善子「なら、この研究所のポケモン用のモンスターボールを持っていきなさい。普通のボールじゃヨハネのポケモン扱いだから弾かれちゃうけど……このボールになら、ちゃんと入るはずだから」
かすみ「わかりました! ……よし! それじゃみんな! 行きますよー!!」
侑・歩夢・しずく「「「おーー!!!」」」
かすみちゃんの号令のもと、私たちは逃げ出したポケモンたちの捕獲作戦に出発するのでした。
🎹 🎹 🎹
侑「逃げ出したポケモンは3匹って言ってたよね」
しずく「メッソンも含めると4匹ですね……」
かすみ「そうなると、1人1匹ずつですね! かすみん、一番に捕まえて、みなさんのお手伝いしに行きますね!」
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