侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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24: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:25:33.64 ID:QLy5TvuG0

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かすみ「ひぐ……っ……えっぐ……っ……ご、ごべんなざい……っ……がずみんも、ごんな大事になるなんで……っ……おもっでなぐでぇ……っ……」

しずく「叱られて泣くくらいなら、最初からやらなければいいのに……」

かすみ「だっでぇ……ヒバニー欲しがっだんだもん……っ……」

しずく「だからって、こんなやり方しちゃ、めっでしょ?」

かすみ「ごめんなさいぃぃぃ……っ……」
 「ガゥ…」

かすみ「かすみん、いっぱいいっぱい謝りますからぁ……許してくださいぃ……っ……せめて、ゾロアだけでもぉ……っ……」

侑「あはは……」


あの後、かすみちゃんは事情の説明を始めたわけだけど……終始冷やかな笑顔を浮かべるヨハネ博士の迫力があまりに怖かったのか──正直、傍で見ていてもめちゃくちゃ怖かった──ついに泣き出してしまって今に至る。


歩夢「あの……かすみちゃん? そんなにヒバニーがいいなら私……」

善子「ダメ。もはやかすみには選ぶ権利はないわ。歩夢としずくが選んだあとにしなさい」

しずく「そうですよ、歩夢さん! かすみさんをこれ以上甘やかしちゃいけません!」

善子「貴方は二人が選び終わるまで、このぐちゃぐちゃになった研究所の片付けを手伝いなさい。いいわね?」

かすみ「……そんなぁ……っ……」


研究所の床にへたり込んだまま、項垂れるかすみちゃん。まあ、さすがにこれは自業自得かな……。


善子「とはいえ……今はメッソンがいないから探しに行かなくちゃいけないわね……」


言いながら立ち上がる博士。かすみちゃんを捕まえるために研究所の外に出ていたし、動けないほどじゃないみたいだけど……まだ少し調子が悪そうだ。


しずく「研究所のポケモンも何匹か、逃げちゃってるんですよね……」

歩夢「どの子がいないのかって、わかってるんですか?」

善子「ええ、さすがに自分の研究所にいるポケモンくらいは把握してるからね……。今この場にいないのは、ミミロル、ゴルバット、ニャースの3匹よ。早く見つけないとね……」


ふらふらと歩く博士を見て、私は──


侑「あの!」

善子「なに?」

侑「逃げちゃったポケモン、私たちが探してきます!」


気付いたら、そう提案していた。


しずく「それは名案ですね!」

歩夢「うん! 私も良いと思う!」

善子「え、いや……でも……」

侑「むしろ、そんな身体のまま、博士を行かせるわけにいきませんよ!」

善子「…………」

かすみ「そ、それなら、かすみんが行きます」

善子「いや、かすみ、貴方はここで……」

かすみ「かすみん、さすがに反省してるんです!! こうなっちゃったのも、元はと言えばかすみんのせいだし……。かすみんこれでも、バトルの成績はそこそこ良かったから、絶対逃げちゃったポケモンたち連れ戻してきますから!!」

善子「…………」



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