26: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:35:15.62 ID:QLy5TvuG0
かすみちゃんは言うが早いか、街の南側目指して飛び出して行ってしまった。
しずく「あ、かすみさん……! ……行っちゃった」
侑「それじゃ、私は街の北側に……」
歩夢「じゃあ、私も侑ちゃんと一緒に行くね」
侑「え? 手分けした方が……」
歩夢「侑ちゃん……やっぱり、気付いてない」
侑「? 気付いてないって?」
歩夢の言葉に思わず首を傾げる。
歩夢「侑ちゃん……ポケモン持ってないでしょ? 手持ちポケモンもなしに捕まえるつもりなの?」
侑「……っは!」
歩夢に言われてハッとする。
侑「どうにかしなくちゃってことで頭がいっぱいで……全然気付いてなかった……」
歩夢「あはは、やっぱり……」
侑「あれ、でもそうなると私……足手まといなんじゃ……」
完全にいるだけの人なんじゃ……。
しずく「いえ、戦って捕獲したりすることが出来なくても、単純に探すだけなら人手が多いに越したことはないと思いますよ! 目撃情報を聞いて回るのにも、人手は必要ですし」
歩夢「うん♪ だから、侑ちゃんは私と一緒に探すのを手伝って欲しいな」
侑「ん、わかった。しずくちゃんはどうする?」
しずく「私は、メッソンを探そうと思っています。最初からメッソンを選ぼうと思っていましたし……何より、心配なので」
侑「わかった。それじゃ歩夢、行こう」
歩夢「うん」
しずく「それでは、お二人とも、またあとで」
しずくちゃんと別れて、歩夢と二人で街の北側に走り出す。
──捜索開始!
🎹 🎹 🎹
侑「あ、すいませーん!」
通行人「あら? なにかしら?」
侑「ちょっとポケモンを探してて……えっと、ゴルバット、ミミロル、ニャースなんですけど……」
通行人「うーん……ちょっと見てないわね」
侑「そうですか……ありがとうございます」
まずは聞き込み。不幸中の幸いで3匹とも、この近くには生息していないから、目撃情報があったらそれはイコール研究所から逃げ出したポケモンたちということだ。
歩夢「──……はい、そうですか……ありがとうございます」
侑「歩夢、そっちはどう?」
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