231: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:22:46.65 ID:hVp6cgNM0
侑「あの、どうかしたんですか……?」
女の人「……ん?」
歩夢「雨具がないんだったら、お貸ししましょうか……?」
女の人「ああ、いやいや! 傘は持ってるよ、ほら!」
彼女はそう言いながら、左手に持った畳まれた傘を持ち上げて見せる。
女の人「もしかして君たち、心配して声掛けてくれたの?」
侑「は、はい……立ち往生してるように見えたので……」
歩夢「何か困ってるのかなって……」
愛「うわっ! 君たちやさしーね! 愛さん、ちょっと感動しちゃったよ! あ、アタシ、愛って言うんだけど、君たちは?」
侑「私は侑って言います。この子は相棒のイーブイ」
「ブイ」
歩夢「歩夢です。肩に乗ってるのはアーボのサスケです」
「シャボ」
愛「侑とイーブイ、それに歩夢とアーボのサスケだね! それと、そこに浮いてるのは……」
愛さんが、浮遊しているリナちゃんへと視線を向けると、
リナ『私はリナって言います』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
リナちゃんがそれに答えるように挨拶する。
愛「え……?」
すると、愛さんは驚いたような顔で固まってしまった。
……確かに突然喋り出したらびっくりするよね。
侑「あ、えっと、この子はロトム図鑑のリナちゃんって言うんです!」
愛「ロトム図鑑? ……あ、ああ、リナって言うのはロトムのニックネームなんだね」
リナ『そんな感じ』 || ╹ ◡ ╹ ||
愛「そっかそっか……あはは、愛さんちょっとびっくりしちゃったよ」
歩夢「最初は驚きますよね……。私も初対面のときは、浮いて喋ってることにびっくりしちゃって……」
愛「ああ、いやいや! ロトム図鑑だってことはなんとなく見たときからわかってたんだけどさ! 友達に同じ名前の子がいて、それに驚いちゃっただけなんだよね」
リナ『なるほど。でも、リナって名前の人、結構いると思う』 || ╹ᇫ╹ ||
愛「まあ、そのとおりなんだけどね。ちょっと喋り方の雰囲気って言うのかな? それがその友達と似ててさ。ごめんね」
リナ『うぅん、気にしてない』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「それより……愛さんは、どうして雨の中こんな場所に?」
歩夢「愛さん、傘も持ってるみたいですし……」
愛「さん付けとかしなくていいよ! 敬語もなしでOK! その代わりアタシも、タメ語でいいかな? って、もう使っちゃってるんだけど……」
侑「あ、うん! 私は全然大丈夫だよ!」
歩夢「私も、平気だよ」
愛「サンキュー♪ ゆうゆ♪ 歩夢♪」
侑「ゆうゆ?」
愛「あだ名♪ こういうのある方が親近感湧くでしょ? ゆうゆってあだ名、なんか一発でピンと来ちゃったんだよね! いいかな?」
侑「うん! 全然構わないよ!」
愛「あんがと♪ それで愛さんがここで立ち往生してるわけだったよね。えっと実はね……」
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