90: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 21:45:46.59 ID:yMS2cceDO
『お姉さん、先日はお疲れ様。未来に送るメンバーのことなら、僕から話させてもらうよ。
要員の選定は二人で行ったけど、最終決定は僕がしたんだ』
「そうだったんだ」
『ここから先の話は、いろはお姉さんの中だけに留めてほしい。約束してもらえるかな?』
「約束するよ!」
91: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 21:50:02.61 ID:yMS2cceDO
「鶴乃さんたちのことも気になりますが、折り合いがつくのを待つしかありませんね」
「私たちにできることは、何もないということですか?」
「灯花とねむの提案を覆せる代案があれば、提案するのもいいかと。ですが、何かありますか?」
「……いいえ」
「……ワタシも同じです」
92: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 21:59:11.43 ID:yMS2cceDO
W−1、W−2の時と同じくいろはが主催、みふゆが副主催として会合に臨んだが、この日は、
W−3の草案を急遽練り上げた、灯花とねむも参加。素案ではなく草案なのは、事態の重さを
伝える策であると、いろはとみふゆに灯花が語った。
御園かりんは入院中のため不参加だったが、その日に彼女の見舞いに向かった、十咎ももこと
93: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 22:00:13.63 ID:yMS2cceDO
「私と桑水さんの隠蔽は、どう違うというの?」
「それは僕から答えさせてもらうよ。あなたの隠蔽は事実を、桑水せいかの隠蔽は
一時的に姿を隠すもの。コールドスリープで未来に鶴乃たちを送るには、長期間、
外部から収容施設自体を隠すことが、安全を確保することにも繋がる」
「そう……いう……」
94: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 22:04:03.61 ID:yMS2cceDO
「で、七支刀をどう使うんだっけ?」
「七支刀は、わたくしの知り合いの研究所にある大型機械で、解析にかけるの。
それからどうするかは、一緒に来てもらえれば分かるよ」
「そうさせてもらうわ」
「あたしからも!」
95: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 22:27:01.14 ID:yMS2cceDO
ももこが語る話では、かりんは鏡の魔女結界内部でアリナと接触したようだ。
鏡の屋敷で倒れていた理由を尋ねたところ、、かりんはアリナに、アリナ・グレイ改心計画を選んでもらえなかったという。
鏡の魔女の元となった、瀬奈みことという魔法少女の意識体が結界中枢におり、利害の一致からアリナは手を組んだらしい。
「アリナ・グレイ改心計画って、一体…」
96: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 22:27:52.99 ID:yMS2cceDO
本日はここまでです。続きは来週月曜日以降に。
97:保守[保守]
2022/07/30(土) 13:16:01.19 ID:m1iIBvsZO
保守
98: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/02(火) 00:17:38.22 ID:pmCWzXx2O
>>95からの続き
「今日の会合の報告ね」
「はい。W−3はそれと、アリナのことでももこさんから情報が」
「何があったの?」
99: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/02(火) 00:19:32.69 ID:pmCWzXx2O
「はい。ももこさんからの又聞きなので、詳細は分かりませんが、 アリナはアリナ・グレイ進化計画を選んだみたいです」
「……そう、分かったわ。これで方針は完全に決まったわね」
「えぇ。鶴乃ちゃんたちには悪いとは思いますけど……」
「アリナに会えたなら、また会いに行けばいいんじゃね。かりんだったらいけるだろ」
「もう一度結界に入ったら、今度はコピーに襲われたんだって」
100: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/02(火) 00:21:39.60 ID:pmCWzXx2O
『そうですか……』
「…………」
『コールドスリープマシンの開発は、どこまで進んでいますか?』
「材料の開発が始まっているところで、マシンそのものの完成は当分先だと思う」
『分かりました。私に他に協力できることはありますか?』
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