【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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90: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 21:45:46.59 ID:yMS2cceDO
『お姉さん、先日はお疲れ様。未来に送るメンバーのことなら、僕から話させてもらうよ。
 要員の選定は二人で行ったけど、最終決定は僕がしたんだ』
「そうだったんだ」
『ここから先の話は、いろはお姉さんの中だけに留めてほしい。約束してもらえるかな?』
「約束するよ!」
『……実は鶴乃の父は体調不良で、メディカルセンターに通院してるんだ。鶴乃は父親が
 風邪を患ったと思ってるけど、もっと深刻な病を抱えているよ。それを知った理由だけど、
 そこは察しが付くと思う』
「……カルテ?」
『うん…。要員の選定を進める中で、家族の有無も判断材料も含まれていた。どの程度、
 家族に対して未練があれば、まず精神が持たないからね。さなは、比較的早い段階で
 要員に決まって、桜子は一番最初に決まったんだ』
「ということは、三人目をどうするかが問題だったと?」
『そうなんだ。やちよお姉さん、十咎ももこの他にも候補に挙がった人はいるよ。
 だけど、最終的に選んだのは鶴乃だった。はっきり言うけど、家族を持たないか、
 家族がいても自立心がある魔法少女のほうが、都合がよかった』
「もしかして、鶴乃ちゃんのお父さんは……」
『……あと一、二年で答えが出るよ』
「鶴乃ちゃん……」
『あと、要員の人数が三人である理由は。ナッシュ均衡に基づいている』
「ナッシュ均衡?」
『細かく説明すると一日では終わらないから、申し訳ないけど、詳細はいろはお姉さんで
 調べてほしいんだ。そのうえで聞きたいことがあれば、メールを送ってくれるかな?』
「ねむちゃんに送ればいいんだよね。分かった」
『今日は愚痴に付き合ってくれてありがとう。そろそろ電話を切るよ』
「私こそ、質問に答えてくれて助かったよ。それじゃあ」

いろはは電話を切ると、考えを切り替えてW計画へ集中することを決め、みふゆに連絡を取った。
昨日の会合でW−1、W−2の草案を受け取ったことを聞いたみふゆは、さらに翌日の午前中に、
みかづき荘へ内容確認に訪れ、事態の深刻さに表情を曇らせた。


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