95: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/29(金) 22:27:01.14 ID:yMS2cceDO
ももこが語る話では、かりんは鏡の魔女結界内部でアリナと接触したようだ。
鏡の屋敷で倒れていた理由を尋ねたところ、、かりんはアリナに、アリナ・グレイ改心計画を選んでもらえなかったという。
鏡の魔女の元となった、瀬奈みことという魔法少女の意識体が結界中枢におり、利害の一致からアリナは手を組んだらしい。
「アリナ・グレイ改心計画って、一体…」
「内容を聞いてみたんだけど、いろいろコメントに困る内容でね……」
ももこは、かりんから受けた説明を要約し、悪さをしてきたアリナが考えを改めるものらしい。
しかし、その改心そのものは、外的要因で成されるものではなく、アリナ自身が心を入れ替えるという、
他力本願ならぬ、アリナ本願のようなもので、とても計画とは言い難いものだった。
「それで、最後なアリナ・グレイ進化計画を取ったと」
「そうらしいんだ。もう一度、アリナたちに接触しようとしたけど、今度はコピーの大群に襲われたみたいでさ。
多勢に無勢で、命からがら結界を脱出したところで、倒れてたみたいなんだ」
「かりんちゃんは、かりんちゃんで動いてくれてたんですね。」
「いろはちゃん。織莉子って人が視た未来って、アリナ・グレイ進化計画が成功した未来なんじゃないかな?」
「ミラーズとの繋がりも、これではっきりしましたし、もう断定していいと思います」
「そうだな。アリナはミラーズから百年後の未来へ渡って、そこで進化計画とやらで、ベストアートを完成させるつもりなんだ」
「私たちがミラーズに入っても、未来へ渡れる可能性は皆無です。みかづき荘に帰ったら、みんなに話をします」
「そうしてもらえると助かるよ」
いろはは、ももこと共にエミリーの休憩所を後にし、途中で別れて帰路についた。
既に夕飯が準備されており、他の住人は先に済ませていたため、食事を一人済ませると、やちよに声をかけた。
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