53: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:05:39.43 ID:1bYMbS4jO
(魔法少女の存在は、既に裏社会で知られているんじゃ?
行方不明だった十代少女は、もしかして……)
歩行者用信号が青色の灯火へ変わった頃、屋外ビジョンは別の事件を報道していた。
いろはは帰宅を急いで交差点を渡り、駅へと入っていった。
帰宅すると、みかづき荘にはフェリシアだけがいた。
「おう、いろは!」
「ただいま。やちよさんは仕事で遅くなるって言ってたけど、フェリシアちゃん一人だけ?」
「帰ってきたら誰もいなかったぜ。鶴乃は今日、親父さんの体調が悪くて来れないってよ。
さなは今日の買い物担当だから、もう少ししたら帰ると思うぜ。ういはどうした?」
「今日は灯花ちゃんたちのところでお泊りなんだ」
「こういう日も珍しいな」
「そうだね。そうだ、かこちゃんからフェリシアちゃんによろしくって」
「かこが?何かあったのかよ?」
「それがね……」
いろはは、今日のかことのやり取りを伝え、今後のことを説明した。
「ななかのところは、別件で忙しいんだな。かこも付き合わされてたら無理もねーか」
「時期がくるまで関わらないでほしいって言ってたから、何かあれば、常盤さんたちから
私たちに接触があると思う」
「なーんか、いっきにきなくせーことになってきたよな」
その後、さなが帰宅すると三人で夕飯を摂り、やちよは日付が変わる前に帰宅したが、
三人は既に就寝しており、やちよと顔を合わせるのは翌朝となった。
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