48: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 22:45:23.93 ID:1bYMbS4jO
「あとは、アリナさんの周辺人物で予知をしようとしてるみたいですが、
アリナさんとは関係ないことばかり、予知してしまうと……」
「そこまでして見つからないなら、アトリエに引っ込んでるんじゃないなぁ」
「オレはミラーズの方が怪しそうだけどな」
「そのミラーズには、対策を立てるまで入れませんし……」
「そういえば、かりんちゃんから前に、アリナさんがミラーズで自分の記憶を
探してるとか聞いたような……」
「そうなると、フェリシアちゃんの言う通り、ミラーズの方が怪しそうだよね。
こっちの記憶を読み取って対策してくるとしたら、アトリエより確実かも……」
「ミラーズと言えば、鏡を通じて別の世界に行ってたりなんてしたら、
それこそどうにもならないわね。……いや、まさかとは思うけど」
「やちよさん?」
「……アリナは既に、ミラーズを通じて未来に渡ってるんじゃないかしら?
どうやって百年もアトリエで待つのか、ずっと疑問に思っていたんだけど、
アリナだって年齢を重ねれば老いるし、いずれ寿命を迎えれば死ぬはずよ。
仮にアリナが地道に百年を生きたとしても、ベストアートを創造する力が、
アリナに残っているとは考えられない」
「ねむにミラーズの話をされたときは考えてなかったけど、アリナが未来に
通じてる鏡を見つけてる可能性もあるんだよね……」
「誰にもつからないアトリエなんて話が出てから、そっちに気を取られてたぜ」
「ミラーズとアリナの利害が一致してるなら、やちよさんの考えも一理あります。
アリナにミラーズが協力しているとしたら、時間を待たずに百年後へ渡れる」
「もしアリナさんが既に、ミラーズから未来に渡ってるとしたら、この時代に
帰って来ないと思うんだ。もし、未来に繋がる鏡を見つけて破壊できるなら、
織莉子さん予知した未来を、なかったことにできそうなんだけど」
「でも、まだそうとは決まってないし、これから交渉と会合もあるよ。
アリナさんも発見できる方法も、見つかるかもしれない」
「アリナさんのことは、確定した話じゃないよね?」
「そうだよ、うい。私たちには今すぐやることがある。今はそっちに集中しよう」
「そうね。一応の方針が決まったところで、そろそろ夕飯にしましょう。
今週の休日だけど、みふゆと一緒によろしくね、いろは」
「分かりました」
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