28: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 20:22:16.86 ID:vGK5oIj1O
「大変ですよ、やちよさん。今後、新しい魔法少女が現れないということは、
私たちは魔法少女最後の世代になってしまったということなんじゃ……」
「私も気づいた。この世界に残っているすべての魔女は、私たちで殲滅しないとまずいわ」
「私たちがいなくなった先で、魔女を倒せる人は出てこないだろうし、大仕事が降ってきたなぁ」
「軍隊だったら倒せそうだけど、都合よくいかねーよな。討ち漏らしがあったら、
あの怖いねーちゃんが暴れる前に、人類全滅だぜ」
「未来の脅威もなんとかしないとですけど、今は目の前の問題が優先です」
「キュウべぇが撤退することは、キュウべぇがみんなに知らせてると思う。
でも、残ってる魔女をどうするかまでは、話してないと思うんだ」
「残っている魔女の殲滅は、他の陣営の人たちも集めて、今後を話し合わないとね」
「それなら、いろはにはユニオン以外の代表との話し合いを任せる。私たちは、
ユニオンの他のメンバーと、ユニオン以外の神浜の魔法少女に話を伝えるわ」
「分かりました。灯花ちゃんとねむちゃんにも相談して、今後のことを整理します。
二人のところには、キュウべぇが行っていると思うので、すぐに話が分かるかも」
「ありがとう。あと、この前言っていた通り、時期が来るまで、他のメンバーには
織莉子さんとの会合の内容は伏せておくわ」
「分かりました」
その日のうちに、いろはは灯花とねむに連絡を取り、後日、電波望遠鏡で話し合うことになった。
騒動で損傷した個所の修繕を進めていた二人は、いろはが訪れると作業を中断。
いろはは、電波望遠鏡に設けられていた灯花の私室に案内された。
「この前はお疲れ様。だいぶ修理が進んだんだね。きれいに片付いてる」
「ありがとう。ここまで直すのも大変だったんだよ。あちこちめちゃくちゃにされてたし」
「最初に荒れていた光景を目にした時、『そんがいばいしょーものだー!』って、憤慨してたからね」
「みかづき荘も留守にしていた間、ガラスが割られて侵入されてたんだ。
私たちはガラスの修繕代を請求したよ。灯花ちゃんも機械の修理代を
請求したほうがいいんじゃない?」
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