エンド・オブ・ジャパンのようです
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78: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/11/03(木) 23:37:07.27 ID:1N4dwLvb0
物量面で圧倒的に上回っているとはいえ、位置関係としては三方から包囲されている状態。加えて先鋒群が此方の初撃で機能停止し“皮算用”が早々に挫かれているとなれば向こうが事態の打破を急ぐのは無理からぬことでしょう。

逆に現時点で唯一組織的な艦隊行動に移れている正面艦隊を殲滅すれば、あとに残った戦力を左右に分断できた形へと変わります。しかる後両翼に部隊を割り振って各個撃破できることを考えれば、戦術的に間違った判断でもありません。

……故にこそ敵艦隊の旗艦たちは、こちらの動きをもう少し注意深く観察するべきでした。

二十倍に迫る敵艦隊に、何故扶桑さんが真っ向から迎え撃つ姿勢を崩さないのか。

二度に渡って大航空隊の空襲を跳ね除けているような中で、何故今更組織的な火線構築すら出来ないほどの混乱が生じるのか。

陣形が大いに乱れているはずなのに、何故“艦隊毎に集結した状態”が作られているのか。

「敵中衛艦隊群、当方への総攻撃態勢に移行!」

これらに違和感を覚えていたなら、彼女たちももう一つの可能性に、

「旗艦、此方の“手はず通り”です!!」

「────ええ、そのようね」

一連の動きが、張り巡らされた罠である可能性に思い至れたことでしょう。

「両翼艦隊、全艦!撃ちぃ方ぁ、始め!!」

朝潮さんが上げた報告の声。それに併せて、扶桑さんが下す号令。

直後、左右双方で一斉に凄まじい数の砲声が轟きます。

『『『『ォガァアアアアアアアアァアアッ!!!?』』』』

一瞬で隊列を組み直す友軍艦隊の反応、整然と並び飛来する砲火。膨大極まる砲弾が雨の如く降り注ぎ、前衛群を迂回中だった敵艦隊に突き刺さりました。

両翼各36隻ずつ、計72隻分の艦砲射撃。駆逐艦や軽巡洋艦も多数混じっているとはいえ、殆ど無防備状態に近い中でそれらを浴びた敵艦隊の損害は極めて深刻でした。
電探上から消滅した赤点の数は、控えめに見積もっても七、八個艦隊分にはなるでしょう。

中衛戦力の内、両翼の艦隊群は突然発生した甚大な損害により一瞬で機能不全に陥りました。

「側面艦隊各位、攻撃を継続しつつ巡航速にて前進開始!敵艦隊への圧力を強めてください!

戦重各艦、砲撃速度上げて!前衛群を更に大きく突き崩します!」

『グギギッ………!』

攻勢に転じた友軍に併せるように、更に激しさを増す扶桑さん達四人の砲撃。

中衛から流入してきた新手の艦隊は、既に前衛群の中ほどまで進出しています。一部の戦艦級ヒト型が指揮系統の回復に着手しつつ、残7割強の水雷戦隊と重巡級がアルデンヌの森を駆け抜けるドイツ機甲師団の如く綾波たちの方へ迫ってきていました。

しかしながら、今やその試みは今や完全な裏目と化しています。正面だけでなく両側面からの圧力も加わったことで前衛群の混乱は最早完全に収拾不可能な域に達しつつあり、数個艦隊の指揮系統を回復させたところで焼け石に水でしかありません。


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