エンド・オブ・ジャパンのようです
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79: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/11/03(木) 23:44:32.89 ID:1N4dwLvb0
突貫中だった水雷戦隊への影響はとりわけ甚大です。

もみくちゃになる前衛群に巻き込まれ、ただでさえ困難な艦隊運動の連携が崩壊。散り散りになりながら一、二隻がポロポロと抜け出してくるような状況では、隊列を組み直す余裕もないことは明白でした。

「【特派府】艦隊、前へ!阿武隈さん、朝潮さんも加わってください!初月さんとアトランタさんは後続を!!」

「多摩、了解したにゃ!皆続くにゃ!!」

「朝潮、旗艦命令を受諾いたしました!」

「Roger, Flag. Go ahead」

機を見るに敏。扶桑さんからすかさず指示が飛び、計十個の“艦影”が猛烈な砲撃支援を背に最大船速まで加速します。
多摩さんや綾波ら雷撃隊8名が単縦陣を取りその後方に2名が続くという、なんの捻りもない即席の布陣。

ですが、統率が完全に崩壊し各個撃破されるためだけに前衛群を抜けてきたような有様の敵艦隊を“処理”するにあたり必要なのは、練り上げられた完璧な攻撃陣形ではなく「いかに迅速に一撃を加えるか」に付きます。

その点において綾波たちの動きは、まさに理想形と呼び自負できるものでした。

「射撃位置に到達!敵艦隊群捕捉!」

「どうせ外れてもその向こう側は総崩れの前衛群にゃ!

ありったけ、ぶちかませ!!」

「あいよ!景気よく行くぜ、宵越しの金は持たねえのが江戸っ子でぇ!!」

「やるときはやるんだから!魚雷、全弾投射!!」

「や〜りま〜す、っよぉ!!」

『『『   !!?!?』』』

総数実に50を越える雷跡が、海原を駆けていきます。暫しの静寂を──扶桑さん達による砲撃を除いて、の話ですが──経て炸裂した爆発音の束は直撃を受けた敵艦の断末魔すら塗り潰し、膨大な数の水柱は打ち砕かれ燃え盛る残骸を瞬く間に波間へと押し込み海上から消し去りました。

『『ゴガァアッ!!?』』

何発かの魚雷はそのまま馳走を続けていましたが、それは「外れた」というより「進路上から敵艦影が消滅した」為に起きた事象。そして先ほど多摩さんが仰っていた通り、その向こう側に居るのは結局の所敵の前衛群です。

当然混乱の極みにある中でこれらを避けられるはずもありません。十本近い新たな水柱によって発生した戦力の損失が、益々その立て直しを困難なものへと変えました。

それにしても、即席の連携であるにも関わらず、阿武隈さん、朝潮さんのどちらも綾波たちの動きに寸分の狂いもなく併せてきました。
流石は青ヶ島、硫黄島と共に【海上機動迎撃網】の一角を担う鎮守府の出身といったところでしょうか。


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