271: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/12(金) 23:58:47.19 ID:eHYGMVxz0
『ウギッ……」「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!?』『逃げ………ぶぼっ」
『『『ギャッ、ギャッ、ギィッ!!!』』』
一斉に火を吹く6つの銃口。六方へ伸びた火線は、容赦なく進路上の人体を引き裂き、薙ぎ倒す。
272:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/16(火) 14:33:54.14 ID:AiBTEnhm0
ちょっと見ない間に更新されてた!
執筆おつです待ってました
これからも待ってます
273: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/07/22(月) 23:12:02.11 ID:XXdSh8X20
即席で実行した“空挺強襲”の効果は、絶大だった。戦場の空気が大きく変わったのを、どこぞの人としての汎ゆる機能を脊髄に集約して生まれてきたキングダム及びクソ映画フリークの司令官様風味に言うなれば、敵勢から戦意の“火”が完全に消え去ったのを肌で感じる。
まぁ、ただでさえ前線は機動保安隊との交戦地点を中心に総崩れの様相を呈しつつある中だし無理もないわね。その混乱を収めるために進出させた後方予備戦力に艦娘が空飛んで斬り込んできただなんて、深海側からすれば驚天動地もいいところでしょうよ。
おまけに奇襲開始からコンマ1秒で増援は二個分隊相当の兵力を喪失。私がそれをされた立場だとしたら、そこら中のものと司令官に八つ当たりしてるもの。
274: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:13:57.83 ID:XXdSh8X20
《指揮車前進!撃て!!》
li イ; ゚ -゚ノl|《う、Ураaaaaaaa!!!》
<(' _';<人ノ《急にソヴィエト》
275: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:15:51.29 ID:XXdSh8X20
そこから数十秒、周りでは喧しく砲声が響き続けているのに、それらを押し潰しかねないほど重く息苦しい“静寂”が戦場を支配する。
W号とチ級が互いの武装を向けてにらみ合う中、“群れ”は本校舎の前を通り過ぎ、校門を出、軽空母ヌ級の傍を駆け抜け、尚も歩みを止めず遠ざかっていく。
『……………ヂィッ!!』
276: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:18:22.42 ID:XXdSh8X20
「…………あだだだだだだぁっ!?」
「う………げェッ………」
「オボロロロロロロ」
277: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:20:48.77 ID:XXdSh8X20
…………。その上で一つ、気にかかる。
「処置完了だ。未だ行けるな!?」
「勿論ですよ、このままじゃ終われません!!」
278: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:24:31.52 ID:XXdSh8X20
極一部が「そう」である分には、未だ納得できた。例えば警察機構全体で見ても最精鋭の一角である機動保安隊、鈴のように個人が何かしら“特殊”な事例、或いは六年前、つまり深海棲艦出現直後の暴動未遂や廃艦騒動関連の経験からくる耐性。
これらの理由から平静を保っている一部が中核となって、辛うじて組織系統を維持している………こんな形なら、私も特に疑問に思うことはなかったわ。
でも、少なくとも眼に入る範囲の百数十人ほぼ全員が「そう」というのは、不自然と結論せざるを得ない。
たまたま鋼の如き精神力の人間がこの人数一堂に介した?ハッ、仮にそんな奇跡が起きたなら………まさしく大洗女子学園戦車道チームの設立経緯を考えると完全な否定ができないわね………
279: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:27:38.80 ID:XXdSh8X20
依存、誤認、逃避。上げた可能性は何れもリアリティはあるけど、今ひとつ決定打に欠ける。
別に好都合なら細かいことは気にせず状況を甘受してしまっていいじゃないかと私自身思うけど………数多の戦場で培った“勘”が、その妥協を拒絶する。
何かが、危ういと。
280:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/23(火) 11:32:21.06 ID:B9qjm+jnO
祝2週連続投下
更新おつです
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